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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

岬から望む〜神威岬〜

神威岬


<積丹半島の神威岬>

岬の先に広がる凍った北海。白い嵐の唸る声、風雪暴れる日もあれば、春や夏にはどこまでも青い海と空、風光明媚な海岸線が続く半島です。

かつて鰊漁で栄た時代がありました。
蝦夷からの北前船は岡山県玉島・下津井へも寄港しました。

去年芝居の旅公演で岡山の児島に行った時、休日に自転車で下津井まで出かけて北前船の話を聞き驚きました。

大量な鰊のかすが堆肥になり、綿花を育て、ジーンズの街児島が生まれたと、地元の和菓子屋さんで、モナカを頂きながら聞いたのです。



荒い半島の海を望む古平町と道南の上磯に育まれ、鰊の光る海を歌った詩人がいました。「極北の詩人」 と呼ばれる、吉田一穂です。


その詩にふれながら、北の海を想いました。




<私は函館市生まれ、函館育ち>

祖母が上磯の並びにある久根別という町の出身です。上磯は現在北斗市となっていますが、上磯、久根別は半農半漁の町。男は海、女は畑で働くとのことで、祖母は私が幼い時、自分はとても働き者で、函館からきていた爺ちゃんに見染められたのだとよく話してくれていました。


岩内、神恵内(かもえない)。このあたりは私が小学生のころ、家族で夏休みの旅行にいったおぼろげな記憶があります。父が車で連れていってくれました。小さな船で魚を釣った… アブラコ、だったはず。

そのあたりの海の記憶が思い出されました。




<北海道にはたくさんの岬があります>

森進一さんの歌で有名になった襟裳岬、稚内の宗谷岬、積丹半島の神威岬、根室の納沙布岬、室蘭の地球岬、函館の立待岬、網走の能取岬、森繁さんの歌の知床岬…他

それぞれの岬に、それぞれの海_。






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