ツバメの季節___。子育て真っ最中のツバメたちが、いく羽も飛び回っていますね…
爽やかに、大空を自由に飛び回っている、何羽ものツバメたちに出会えるのが楽しみな頃です。
スマホでズームしたので、見づらくて申し訳ないのですが、
今頃の季節になると、最寄駅の駅構内にいくつものツバメの巣があらわれます。
子どものツバメたちが、鳴きながら可愛らしい顔を出して
親の来るのを待っているようすがみえます。
親が飛んでくると、一斉にくちばしを大きく開いて、おねだり… その賑やかなこと。
一羽ずつ、順番にエサを口の中にはこぶ親鳥。忙しそうに飛んでいっては巣に戻ってきます。
その飛ぶスピードはとっても早くて、翼で風を切って自由自在に飛び回ります。
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「幸福の王子」オスカー・ワイルド
これは私のお気に入りの絵本の挿絵です。
2018~19年、朗読とヴァイオリンのユニット ”おとがたり” で、この「幸福の王子」を何度か上演させて頂き、たくさんの方々に聴いて頂きました。東京都内の古民家カフェ、板橋の教会、武蔵小金井ライヴハウス、銀座シャンソニエ、王子北とぴあ、北海道ではダイジェスト版を朗読しました。
＝公演記録より＝
“おとがたり”朗読とヴァイオリンの世界『幸福の王子』オスカー・ワイルド
愛って何？幸せって何？
誰もがそう問いながら生きてゆく。
全ての心の本棚に、ずっと置いておきたい物語。
【幸福の王子】
冬空を切って飛ぶツバメ、幸福の王子が流す涙。幸福の王子の像が見下ろす街には、たくさんの悲しみと不幸せ。憐れみ深い王子は身体を飾る宝石をツバメに託し、自分の美しさと引き換えに人々に幸せを届けます。しかしやがて訪れる寒い冬。ツバメは弱り、すっかり宝石を失った王子は見る影もなく見すぼらしい姿に。人の幸せのために何も惜しまなかった二人…、彼らが迎える最期とは？ （フライヤーより）
＝この世で最も尊い、二つの魂＝
本来は、暖かい国から国へ旅をするツバメ。スイスイと自由に飛び回るツバメは、貧しく不幸な人々を思い、涙を流している黄金の王子の像に出会います。王子に頼まれて、その手伝いをしていました。やがてその心に打たれ、両目を失った王子の側にいる決意をして、ついに旅をやめてしまいます。王子の目からサファイヤを引き抜いて、貧しい作家や、病気の子をもつ母親のもとに届けたり、全身を覆う金箔をはがして、貧しい人たちに届けたりする為です。やがて冷たい冬の日に二人は最後を迎えるのですが、みすばらしく汚くなった姿となり、人々の手によって丘の上から引きづりおろされ、街の焼却炉で無残にも焼かれてしまいます。___ しかしその二つの魂は、この世の中て価値のある尊い魂として神様のもとへ届けられたのです。
良いお話だなと心から思います。この王子は亡くなってから銅像になり、丘の上に立ち、初めて世の中の深い苦しみを目の当たりにしてショックを受けます。生前に自分は贅沢三昧な暮らしをして生きてきて、こんなに苦しんでいる人々がたくさんいることを知らなかったと、深く後悔をして自分を恥じて涙を流していました。そして出会ったツバメに頼んで、自分を飾るもの全てを手放して、助けようとしたのです。
困っている人がいたら助けてあげたいとか、自分は悪かったと反省するとか。
物語にはもっと大きなテーマがあるとは思いますが、こういうところが私は好きです。
大切な人、家族や友達、目の前の人へ…そんな気持ちが持てたらいいなと思います。王子とツバメみたいに命を落としてまでとは言いません。ごく小さなことでいいから、さりげなく誰かの手助けができたとき、それを相手が喜んでくれた時、自分もほんのちょっぴり嬉しくなる。
きれいごとじゃなくて、大切なことだと思っています。
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駅構内のツバメたちが、子どもたちの世話をして、せっせと飛び回る姿を見るたびに、私はこのお話を思い出します。
ここで生まれた子どもたちが、ここに帰ってくるのかな…
駅をとおるたびにそんな想像しながら、元気なツバメたちを楽しみに眺めています
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『幸福の王子』オスカー・ワイルド♪
最後までお読み頂きましてありがとうございました🌷
