オレンジのラナンキュラスと白いコアニーを買ってきました。
可愛らしくて、眺めているととても元気になります♪
きょうのブログのお題は「オレンジの花」ですが…これは果物のオレンジの花のこと。
木の花で、白い花をつけますが、このお花です。
そしてこんなタンゴの歌があります。
作曲家と詩人、エクスポシト兄弟の有名なタンゴで、青年の失恋の歌です。
タンゴで失恋は定番ですが、あまりドロドロしていなくて(笑)私は好きで歌っていました。教室でも扱って、皆んな好きになってくれました。今日は私の私訳をご紹介します。…ああもっと、日本語を知りたいです。なんとなく、雰囲気が伝わると良いのですが。
曲のタイトルにある、「オレンジの花」を大好きだった彼女に例えています。また、街角に立っているオレンジの木、彼らの街にあったのでしょう。彼女との出会い、片思い、そして恋煩い、やがて一夏の恋、諍いと別れ、悲しみと後悔に暮れて、思い出の街をただひとり歩く、というところでしょうか。でも肝心なのはその風景のようにおもいます。私には二人の出来事や心の叫びのようなものも、その風景の一部に感じられるのです。季節の移り変わりと川の流れのようなメロディ、風にさらわれた、二人の恋物語。絶望的な言葉もありますが、このあと、心の成長をしてゆく彼の姿がなんとなく浮かんできます。ほろ苦い青春時代の歌、という感じでしょうか。甘く切ない苦しみの詩が、瑞々しい音楽で爽やかに歌われます。
「Naranjo en flor 〜オレンジの花〜」
彼女は 水よりもっと、やわらかい
やわらかな水よりも
彼女は 川よりずっと、爽やかな…
オレンジの花
そして 夏の道で
失くしてしまった道 _________
人生のかけらを残して
彼女は いってしまった
最初(はじめ)は…想い煩うことを
しらなくてはならない
それから…
愛すること、別れ
最後は… なにも考えられず
彷徨い歩くばかり
オレンジの花の香り
虚しい愛の約束は
風がさらっていった
それから…
…それがなんだっていうんだ
これまでの人生すべてが、過去だ
ぼくは過去に止まったままでいる
永遠の若い老人 (としより) さ
見棄てられたぼくは
光を失った鳥みたい…
この手で なにをしたのだろう
ぼくは… 彼女になにをした?
胸の中、おきざりのぼくがいる
そんなに苦痛(くるしみ)を?
古い木立の悲しみ
街角の歌と
人生のかけら…
オレンジの花
『 Naranjo en flor 』TANGO Canción 1944
作曲 ヴィルジリオ・ウーゴ・エクスポシト(弟)1924 – 1997
作詞 オメロ・アルド・エクスポシト(兄) 1918 – 1987