6月は鎌倉の紫陽花をみてから、海へ。
江ノ電にのってみえてくる海は、いつも心の中にあります。ごとごとと揺れながら、窓からさす光の中でうつらうつら… いつも平日の海へ出かけてゆきます。由比ヶ浜の静かな海、江ノ島の日の出、いろいろな海をみにゆきます。
「春の海は翠色」
春の海は翠色
波音がとどける 懐かしき声
さらさらさら
さらさらさら
波うちぎわに
砂つぶがころがる
指先でひろう桜貝
つがい外れて 一枚の花びらに
薄桃色の胡蝶が
手のひらから 空へ飛んでゆく
潮の香りを 胸いっぱいに吸いこんで
はきだすたびに 音楽が聴こえてくる
豊かな音色が
いくつもかさなって
波音とともに
膨らんでは 広がってゆく
遠い遠い空の彼方へ
胡蝶は幻ときえた
春の海の、夢よ