詩音朗読倶楽部でした。
今日もいろいろな詩人の作品を読んで頂きました。
白石馨詩集、新潟弁の詩を読んで下さった生徒さん☺️方言は良いですね。
味わいのある台詞の部分で、耳を済ませている教室の皆さんの空気がふわっと動きます。
洪允淑、社会を映す詩に胸を突かれます(誘拐、人攫い)。石垣りん、暮らしを映す詩。寺山修司、海のシリーズの中から。室生犀星「昨日いらつしって下さい」では様々な角度から話がふくらむ。金子光晴、おなじみの「くらげの唄」、島崎藤村の詩は読み手を歌わせますが、Aさんの朴訥な読みでさらに風景が浮かびました。金子みすずが心の鈴を鳴らして、塔和子の母の詩では、みんなに懐かしみや後悔、など思い出させる…
皆さん私より年上の方々です。
(でもいちばんの姉さまは、2時間休まずテニスするという元気な方。私より若い。)
詩音はもう4年目になりますが、いろいろお話をしていて共感できることが増えてきた、ということが嬉しいです。…ということは私も歳を重ねてきたということですが、そこから新しく見える世界は新鮮だったりします。と同時に、諸先輩方の歩みを思ったりします。
そんな私は前の夜、朝まで譜面書きをしていたのですが、夕方でも案外元気でした。でもそれは…皆さんとあれこれ詩の話をしたり読んだりして、元気をもらっていたのね🌸
今日はマドンナボイスのOさんに、金子みすずの詩を録音させて頂きました。
来週には編集できるようにめざします。あいかわらずiPhoneで収録。今はこれで良いです。
収録中、皆んながじっと息をとめで眺めているので、実はそんな教室の空気も収録されています。先に終わっている方はホッとした表情で。音が大きいので教室の時計は外されて、一時、廊下に(笑)
リモート教室の方の加藤さんから、太宰治「黄金海岸」の音源が送られてきました。
これも同時にアップできたらいいなと思っています。
話題が膨らんだ、室生犀星の詩です。萩原朔太郎と交流があったということで、なんとなくつながりを感じられる詩を並べておきました。「わが情熱の日も暮れ行けり…」というあたりですが、それすらも詩にするのが詩人なのですね。
「昨日いらしつて下さい」 室生犀星
きのふ いらしつてください。
きのふの今ごろいらしつてください。
そして昨日の顔にお逢ひください。
わたくしは何時も昨日の中にゐますから。
きのふのいまごろなら、あなたは何でもお出来になつた筈(はず)です。
けれども行停りになつたけふも
あすもあさつても
あなたにはもう何も用意してはございません。
どうぞ、きのふに逆戻りしてください。
きのふいらしつてください。
昨日へのみちはご存じの筈です、
昨日の中でどうどう廻りなさいませ。
その突き当りに立つてゐらつしやい。
突き当りが開くまで立つてゐてください。
威張れるものなら威張つて立つてください。
「物みなは歳日と共に亡び行く」 萩原朔太郎
物みなは歳日と共に亡び行く。
ひとり來てさまよへば
流れも速き廣瀬川。
何にせかれて止むべき
憂ひのみ永く殘りて
わが情熱の日も暮れ行けり。
https://twitter.com/Sakutaro1917
(Twitter 朔太郎通信より)
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朗読の中庭 ~ Reading Garden ~
朗読チャンネルはまだ始まったばかりですが、これから少しずつふえてゆきます。
朗読ガーデンに、皆さんの朗読のお花が咲いてゆき、やがてお花畑になりますように😊
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<現在の演目>
それぞれのページに、ご自身の朗読サイトなど、ご紹介できる方はリンクしています。
*このなかで詩音はお二人です。
「沼地」芥川龍之介/濱上沙奈
「大阿蘇」三好達治/Kasumi Sakurazaka
「蜘蛛の糸」芥川龍之介/高橋沙友美
「賢者の贈り物」オー・ヘンリー/深川睦美
「よだかの星」宮澤賢治/まつださわこ
「山郷」田中冬二/青谷澄夫
「落葉松」北原白秋/草間俊子