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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

8/24 アルゼンチン生まれの詩人・小説家、ボルヘスの誕生日 …大扉の挽歌、想い出が溢れる。

皆さんこんにちは、長浜奈津子です。

 

いつの間にか…9月の足音が近づいてきました。皆さん、いかがお過ごしですか?

私は8/26(月)タンゴライブに向けてのリハーサルと、自主稽古、そして朗読教室の日々です。

 

今日は、ちょっと想い出話を。

 


<ボルヘスの誕生日>

8/24 ボルヘスの誕生日でした。
ボルヘスとは、ホルヘ・ルイス・ボルヘスという、アルゼンチン生まれの詩人・小説家です。
 
#JorgeLuisBorges
 
私にとって、我が青春のボルヘス、という気持ちです。
 
ボルヘスの詩を読み、ライブで朗読して、ボルヘス会の皆さんとたくさんの時間を共にした、作家だからです。
 
 

<詩集『ブエノスアイレスの熱情』(Fervor de Buenos Aires)
 
ボルヘスの詩集で一番初めに出会ったのは
『ブエノスアイレスの熱情』(Fervor de Buenos Aires)
 
アルゼンチンタンゴを歌う中で、
この街を歌った詩を朗読したいと探していてこの本に出会いました。
 
アルゼンチン大使館のアスティゲタさんに紹介をして頂いて、ご縁がつながりました。
 
この詩集から幾つもの詩を朗読した日々。
 
さまざまなライブハウスや、大学の講堂、金沢の芸術村など、ボルヘスと一緒に旅をしました。
 
 

<我が青春のボルヘス>

この詩人に賜った言葉と師友、人生の砂のような時間、懐かしい。

 
ボルヘス会で出会った、大好きな先生たち、 野谷文昭先生、内田兆史先生…真下祐一先生や、サンドラ、福嶋伸洋先生、そして土岐恒二先生。版画家の星野美智子さんともここで出会いました。
 
薔薇に永遠をみる、雨の中に聞ゆる声、サンマルティン広場、アルマセンの灯…大扉の挽歌が開かれました。

そしてこの頃、初めて訳詩をして朗読、その詩を歌いました。

 

 

ドレーゴ骨董品市場で、出会ったボルヘスの本

ドレーゴ市場でみつけた、分厚くて重い、ボロボロの古い詩集。

手にとるとボルヘスの詩集、全集だった。

写真の一番左側、緑の本

ブエノスアイレスの
ドレーゴ骨董品市場
「Plaza Dorrego」 へ行ったとき・・・

ナイフや古めかしい銀のコップや
鏡や、ショールやら並ぶ中に

舞台の小道具で使うような
かたちの崩れた、布張りの
分厚い本が一冊だけ置いてあった

何気なく手に取った本
よくみてみると・・・
ボルヘスの詩集をかき集めたものでした

偶然ですが
ボルヘスの声に呼ばれたように思った
あの旅の、ひと場面です

 

今ではネットでいくらでも読めるけれど、地球の裏側の街で、やっと手に入れた本は宝物。
明け透けではなくて、なにもかもが秘密めいていました。
 

 


<ボルヘスの庭『Jardin de Borjes』>

星野美智子さんの版画とともに。

星野美智子版画展「砂の本」特集 1980〜2013

ボルヘスの朗読会も何度か行いました。

 


<2005年ブエノスアイレス>

これは2005年にブエノスアイレスを訪ねたときの写真。

深夜によく散歩をしていましたが
ふと真っ赤な Borges の文字を発見!

調べていったわけではなく・・・
偶然出会ったこの名前に
ドキリと立ち止まったのでした

こんなことは
自分にしか意味がないことで、

通り過ぎる人たちは
ただただ行き過ぎますが
私の胸だけが高鳴っていました

 

「2005年にブエノスアイレス」という題名で詩が書けるような気がします。

今2024年ですが、いろいろなことが思い浮かびます。あくまでも自分にとっての詩集ですが… 時間というものは、遠い日々の風景を、あらためて言葉にしてくれるのだなと思いました。

 

 

˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙༓࿇༓
 
ブエノスアイレスの街角で


最後までお読み下さり…
お付き合い頂きましてありがとうございました。
 


 
 
 
 
 
 

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