『おとがたり』
夏の終わり、津田沼にて朗読と音楽のサロン・コンサートが開かれました。
ほとんどが初めてお目にかかるお客様。大人たちの中に小さな男の子がひとり。喜多直毅さんの奏でる独特な、そして様々なヴァイオリンの音に小さく声をあげたりジッと息をこらして見つめている姿が印象的でした。
1 部／ 小泉八雲 怪談 『耳なし芳一』
水底に沈む魂たちの声を、芳一は聞く。なぜ芳一には届くのでしょうか。芳一の琵琶の音と語りが彼らの心へ深く届き、慰みとなってゆく。
魔界と現世を行き来する古の物語のようですが、もしかしたら…現代につながるお話かもしれませんね。このお話はまたいつか。
いまより七百年も昔、壇ノ浦の合戦、逃げ惑い女子供もろとも次々と海に落ちてゆく平家の人々。深いもののあわれを聞かせて欲しいという平家の魂が琵琶の名手、芳一を夜な夜な誘いだし琵琶語りをさせるのでした。
琵琶ならぬヴァイオリンを打ち鳴らし、時に龍笛をも思わせる切なげな笛の音色や物の怪の息をみごとに現す喜多直毅さん。そして私は、平家の魂を重ね歌い、語りました。
2 部／音楽の時間
いつもクラシック音楽をお楽しみ頂いていらっしゃるお客様へ、今宵はさまざまな音楽をお聴き頂きました。
サンタ・ルシアの酒場娘（アルゼンチン・ワルツ）ユーカリ・タンゴ（クルト・ワイル）等。フォルクローレ、タンゴ、シャンソン他。
出演 “おとがたり”
朗読、歌とギター 長浜奈津子
ヴァイオリン 喜多直毅 https://www.naoki-kita.com/
2018年8月30日(木)
CARAVANSERAI BRAND コンサート
次回の”おとがたり “公演は、9月24日(月) 銀座 月夜の仔猫です。どうぞよろしくお願い致します。詳細⇨https://www.nappy-cantactriz.com/2018
朗読とヴァイオリンの世界
おとがたり http://otogatari.net
長浜奈津子の公式サイト
芝居と音楽と語り Canta Actriz
https://www.nappy-cantactriz.com/
