ご縁があって、去年から愛媛県今治市で家づくりの仕事をさせて頂いています。
これまでもう何度も今治に通ってきましたが
観光などへ行く時間がなかなか作れないままきてしまいました。
引き渡しも近づいてきた事もあり、せっかくの機会を有効利用しなければと思い
やっと先日、ずっと行きたかったお隣香川県丸亀市の猪熊弦一郎美術館を見に行くことが出来ました。
この美術館の設計は谷口吉生氏。
谷口氏の設計した美術館はもう一つ愛知県の豊田市美術館に行ったことがあります。
豊田市美術館は、それは美しくて一度で大好きになった美術館です。
展示空間には来館者が作品としっかり向き合うための工夫と気遣いが細部まで行き届いていて
不思議と疲れを感じることがなく、観終わった後に感じる後味が何とも言えず心地良いのです。
丸亀市の猪熊弦一郎美術館は、長寿命化の為の改修工事が行われていて
今年春に再オープンの予定でしたがコロナ禍で延期になりましたが、6月にリニューアルオープンしていました。
やっぱりこの美術館も
たっぷりした空間に、柔らかい光と静寂に囲まれた空気が漂い
猪熊さんの作品といろんな距離と角度からじっくりと向き合える美しく楽しい美術館でした。
猪熊さんの作品、年代を追って鑑賞したのは初めてでしたが
どの年代の作品も私はその「色」が好きで、特に色と色の組み合わせが素敵だなあと思うのです。
そのほか、今回の企画展では田園調布の吉村順三設計の猪熊邸の模型や室内を再現した展示がありました。
この田園調布の猪熊邸は大沢さんとおっしゃる建築家がお住まいになっていて
何年か前にご縁があって見学させて頂いたことがありました。
今は老朽化に伴って改装されてしまったようなので
またあの時の空間を垣間見ることが出来てワクワクしました。
この日は生憎のお天気だったので
美術館のほかはどこへも行かずに松山へ戻りました。
今度行く機会があれば丸亀の街も探索したいな・・・