ぶうりんの希望の種まき新聞

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『人生、ここにあり』

2012年05月27日 | 「脱」日常のちょっこし映画話
昨日、25日(金)、福山映画サークル主催の映画「人生、ここにあり」を観ました。
イタリアで本当にあった、「精神病棟」を封鎖して、患者を病棟から解放したという、史実に基づいた映画です。
一部、非常に重く苦しい場面もありましたが、全体はとても明るく作ってあり、どなたも楽しめる映画だと思います。
6月から、映画館で一般上映されます。福山での上映日程はわかりません。シネマモードあたりで上映してくれたらいいですけど。
個性溢れる面々が、精神病棟を出て、協同組合を組織し、仕事を始めます。しかし、そこでの仕事は、単純作業とわずかな施し。そして、組合員の上に絶対的な力をもって立つ「精神科医」。せっかく病棟を廃止しても、彼らへの支配は続いていて、薬漬けの日々。
そこへ、派遣されてきたネッロが組合員たちと繰り広げる愉快な日々。ネッロが彼らに対して、尊重した態度で接することで、彼らがどんどんエンパワメントしていくんだよね。そこがすごく気持ちいい。
その「尊重」というのは、名前に「さん」を付けて呼ぶ。それから、出された意見は全て拾い上げて板書する。意見が出せなかったら、その人の名前を板書する。このシーンで、彼らがこれまでどう扱われてきたのかが想像できる。こんな扱いをされずにいた自分の特権に気付いた。
そして、彼ら一人一人に合った仕事をして、共同体で収入を得ていく。
仕事をして、お金を稼いで、買いたいものを買って、自分を必要とされて生きていくことが、誰にだって保障されたらいいよね。
そして、誰もが、恋をしたり、セックスを楽しんだり、おしゃれをしたりする権利があるよね。
自分自身の生き方を振り返るチャンスをくれた素敵な映画でした。機会があれば、ぜひご覧ください。

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