いつだって。

若い頃にもっと勉強しておけばよかった。

大人になってそう思ったことのある人って

どれくらいいるのだろう。

ぼくはけっこういらっしゃるんじゃ

ないかと思うし私もその中のひとり。

知っていればもっと豊かになった、

そう感じる度にいったい私は

学生時代に何を学んできたのかと

自分に腹が立ち後悔してしまいます。

人間の運動能力は8〜12歳くらい、

基礎能力や感性は12〜13歳くらい、

記憶力は15歳くらいに

ピークを迎えるらしいです。

そういうデータを目の当たりにすると

年を取った人たちの向学心は

萎えてしまいそうだけど、

そんなデータを気にすることはありません。

学びたくなった時点から

学べばいいのだと思います。

いままさに自分は学んでいるんだと

実感として知ることだけで

自分が輝き始めるではないでしょうか。

隣の家の柿の葉っぱが自分の家の庭に

落ちてきたから頭にくるとか、

いまの若いヤツらは座席を譲らないとか、

そんな文句を言いながら暮らすより、

口笛でも吹きながら

明日の授業の支度をして早く寝る。

みんなに会える明日が待ち遠しくて

待ち遠しくて仕方がない。

そんなふうに学びたい気持ちを

そばに置きながら暮らせたら

どれほど充実することでしょう。

もはや人生に老後なんてないと知る。

もう後ろを振り返っているヒマなんて

なくなるんじゃないかな。

写真の花はアメジストセージ。

ベルベットのような質感の部分は

じつは花ではなくガクで、

花はガクから突き出すように咲くらしい。

風雨に耐えた翌朝、

美しい紫が陽光の中で輝いていました。