1/俺sec

我撮る 故に我在り

秒12コマの咆哮よ、永遠に:2

2017-06-12 10:26:35 | 撮影<遠征>


1DXが収まっていたthik tunk photoの隔壁もぽっかりと空いてしまいましたが、
それ以上に私の心に予想以上に空洞が出来てしまいました
過去に1DXで撮影した写真を絡めながら惜別の念を込めてうだうだ書き連ねてみようかなと。







当時は高次元でバランスが取れた40Dと画素数を統一した1D3の2機体制でだましだまし過ごすつもりでした。
しかし北海道遠征から帰京後のCP+2012で初めて実機に触り、知っちゃいけない世界を知っちゃった💛感が否めず、
以来、右手に吸いつくようなグリップ感やシャッターのキレなど触った者の心に爪痕を残すような感覚が宿ったのです。


まぁ無事に2013年3月に1DXを買うわけですが、当時使っていた一番の長玉であるEF300mmF4L IS USMが、
設計の古さ故に1DXの秒12コマを活かせず、AI-SERVO使用時6コマに落ちてしまう事が判明しました。




これは余談ですけども、1VHSにニッケル水素電池を装填した時は何の問題もなく秒10コマを回し切りましたが、
電気的な要素が増えた最新機種と組み合わせると途端にコマ速が落ちるのは欠陥ではないけど致命的でした。
その頃、深く絞っても秒12コマがスポイルされないサンニッパIS2のシルエット画像がムクムクと頭に浮かび始めたわけ。


1DX購入から半年後、ヨドバシの秋葉原でキャッシュでサンニッパを買いまして、その軽さにまず驚愕しました。
手持ちで振り回せる重量バランスと、R35GT-Rでスタッドレスを履いてドライと同じように雪道を走るような感覚でした。




F4LISではAI-SERVO時で引っ掛かるようなギクシャク感がありましたがサンニッパ2ではそれが一切なく、いつでもシャッターチャンス。
順天下では架線柱の影の位置や露出さえ注意しておけば誰が撮っても失敗はしないという全幅の安心感があり、
もうこれで失敗するようならそれはスープラでスピンする片山右京みたいな物、それくらいに解釈していました。


念を押しておくとマイクロピントアジャストメントやAEアジャストメントは未調整、WBもオート、
せいぜいエクステンダーを使った時にデジタルレンズオプティマライザを添加する程度で、
周囲に与えるサンニッパの威圧感が使い手の自分に数奇な視線として返ってくる事を覚悟するだけでした。








こうして過去の作例を顧みると、フルサイズ故に測距点が左右まで広がってない事を懸念して、
アウトカーブ0(ゼロ)角度の撮影が多い事が分かると思いますがこれは何といっても迫力があるし、
鉄道写真の王道とも言うべき、列車が秘める本来の姿を知らしめる構図の一つだからです。


しかし、フルサイズじゃなくてもよかったかなと唯一感じた写真が去年の2月に撮影したカシオペア。
非電化区間ですっきり感とは裏腹にアクセントに乏しく、こんな状況は被写界震度が深いAPS-Cを使えば、
ある程度は雪煙も露わになりツブツブ感や冷え冷え感が表現できたのでは、と今も思っています。
















とまぁ、四年間1DXを使い続けてきた結果、地元の撮影も含めると出動回数は7D2の半分程度ですが
今回紹介したここ一番でバシっと決めてくれるのはやっぱり1DXで、私の個人的な想いも強いわけです。







こんな感じでサラっと1DXへの想いを綴ったところで、次回からいよいよ遠征本文に突入します



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。