クラムとジジイの泣き笑い

一人暮らしのジジイが、Mシュナを飼う事にになった。小型犬故、寿命は、20年か?私は90歳まで長生きしなければいけない。

老人性乖離15(荒金均の場合)

2013-04-09 03:48:58 | 日記
動物病院の開院を待ってクラムの受診を受けたが、症状をルル説明するも、病名はおろか部位も判らない。症状から推して、神経性じ
ゃないかと私見を述べて見たら、『神経の病気じゃ判らない
』とヤブ医者は抜かした。正直なのは、許す。MRIかCT画像を撮って見ないと判断できないらしい。MRIは、別府には無い。CTは、1医院だけ持っていると言うが、紹介は渋る。客を取られるのが嫌なのか。なら直に電話してやる。


老人性乖離
均が夜勤から帰宅して来ると、均の駐車スペースを隣の車のドアーが塞いでいる。クラクションを鳴らしても閉めない。仕方なく車を降りて見ると、4人の若者がイギタなく眠りこけていた。均がドアーを閉めても起きようとしない。均は、彼らが、春菜目当てのチンピラである等とは知る由もなかった。そして、玄関では、真っ赤なハイヒールが迎えてくれた。均は、そのハイヒールを履いているのが春菜だったとは、努々、思いもしなかった。てっきり、保子の物だと思い「女とは、幾つになっても、赤い色を好むものだ。」と感知しなかったが、その頃春菜は均の夜勤を狙って外泊するようになっていたのだ。いつまで経っても、離婚しそうにない母親、それどころか春菜が忌避して、余りある男に傾倒さえして行くのが許せなっかた。しかも、二人して、お茶等飲んでいる光景をみると、放火でもしてやりたくなる。そして「アンタ、あの靴どうしたの。あんな高そうな靴が買えるほど小遣いあげてないよ。」「だから、バイトしたの」「アンタ、自分を安く売っちゃあダメよ。後で鳴きを見るのはアンタだからね。」「ワタシはそれで苦労したのだからね。」「苦労したって男を騙してきただけじゃない。聖だって、オッチャンの子でなく、お父さんの子でしょう。顔なんてそっくりじゃない。3㌔の早産なんて、聞いて飽きれるワ。オッチャンはトロイから騙せたけど、嘘だって事、中学生のワタシだって判るワヨ」図星である。二の句が継げない。それでも虚勢をはって、「アンタ、ちょこちょこ会っている見たいだけど、あんなジゴロ気取りの男を、お父さんなんて呼ぶの止めなさい。実の娘だって、平気で孕ませる奴だからね。あれは屑よ。」「今の、お父さんの方が、人間としての格は遥かに高い。男は顔じゃないの、ハートなのヨ。」と胸を叩きながら保子は言う。それから「避妊だけはチャンとやりなさい。」と均が聞いたら卒倒しそうな会話がつづき「これ、持っときナ」とまだ、中学生の娘にコンドームを渡したのである。」

老人性乖離14(荒金均の場合)

2013-04-08 06:16:32 | 日記
昨日はクラムの具合が悪く、始終傍を離れられなかった。ために食事はオロカ、糞小便も満足にできなかった。14時頃、やっと、発作が治まり、落ち着きを見せたので、溜まっている小便をさせようと、自宅から30mくらい離れた、叢まで行った。写真はそのときのものである。


老人性乖離 14
その年の9月24日、保子は、急に産気づき男の子を産んだ。彼女の話によると産み尽きが早まり、月足らずという事だったが、3㎏と健康に産まれてくれたのは、なによりだった。均の喜びようは、言葉では語り尽くせななかったが、同時に一昨年亡くした、母親に孫を抱かせてやれなっかたのが、残念でならなかった。子供は聖と名付け、もてる愛情の限りを注いだ。均は、聖の誕生直後から自分の種でないことにきづいていた。最初こそ猿のようで判然としなかったが、日が立つうちに端正な顔立ちに変わって来、将来は、“光る源氏”もカクヤと思わすほである。均はそんな疑問は、オクビにもださず、「自分に似ず、母ちゃん似でよかった。」と、喜びを爆発させていた。均には、種違いなどは問題でなかったのである。最初から、自分の子として育てられることに、極上の喜びを感じていた。均は、その喜びを愛情に変え、精一杯、子供たちに注いだのだが、春菜は、均との間に高い壁を築き、入り込む余地をあたえなかった。子は親を見て育つというが、春菜の歪な精神は両親の悪い面ばかり、受け継いだのであろうか。逆に聖は、均の、命を大事にする姿勢をマジカに見て育ったので、湯船に落ちた虫等も、両手でそっと、掬い上げ安全な場所に移してやるような優しい子供に育っていた。そして、成長するにしたがって、同年輩の子供たちより、一回りも二回りも身長が高く、美麗な顔立ちに磨きがかかってきた。

動物救急病院が欲しい。

2013-04-06 22:23:45 | 日記
クラムは雨が好きだ。朝からの雨も止んで、陽が射して来たので夕方の散歩に出たら、途中で又降ってきた。ママヨ、濡れりゃいいさと、そのまま散歩を続けた。公園の芝生は、水捌けが悪いので一面池のようだったが、クラムは、楽しそうに走り回っていた。
ブログの執筆中に緊急事態が発生した。昨日、あれほど元気だったクラムの様子が急変した。後ろ脚が、立たないようだ。イザリの様にグルグル円を描いて這いずりまわる。鳴き声はあげないが、頭をもたげて、左右に振りながら必死に痛みに耐えている様子だ。こいつの具合が悪くなるのは、決まって休日なのだ。大分には救急病院がない。それでも、4か所に電話して見たが空しく休みのコールが流されるのみである。
仕方なくクラムを抱え込む様にして腰を撫で続けたら漸く落ち着いて眠ってくれた。もう小便にも行けない。ワタクシが用事をこなそうとして、立ち上がると、クラムが目覚めて、又グルグル廻り始める。“座り込み症候群”の元凶はこれなのだろう。早く明日たが来ないか待ち遠しい。老人性乖離の作成どころでは、なくなった。

老人性乖離13(荒金均の場合)

2013-04-06 08:13:29 | 日記
今日は雨です。憂鬱です。と言うのも、クラムは部屋の中では糞小便をしないのです。そです、飼育に失敗したのです。我慢させるのは可哀そうだから、槍が降ろうが、嵐が来ようが、散歩にでかけるのです。だから、カッパを着せたり、着たりの準備がめんどうなのです。また、帰宅すれば、念入りにシャワーを使わねばならないのです。憂鬱だ。
老人性乖離
二人の結婚は、互いに打算の上になりたったものであった。均は、胴長短足でヒョットコ面を連想させる風貌には、女は惚れるはずも無く、結婚とは縁が無い物と諦めていたのである。周囲の近しい者達は、50を過ぎても独身を通す彼に、子持ちを貰えとか、外国人を貰えとか忠告していた。職場にも諦めて国際結婚した同僚が何人かいる。それが、子持ちとはいえ、日本人の、それもトビッキリの美人と結婚できるのだ。こんなウマイ話は2度とこないだろう。保子の方でも、均から金を引き出そうとする魂胆があり、初心なジジイを籠絡させるなんて、容易な作業であった。そして、保子の死をもって終わる、この結婚生活が10年保ったのも、偏に均の仁徳によるものであった。均は穏やかで、争いを嫌う性格のうえ、細やかな気配りもできた。だから、保子のしかける喧嘩も、暖簾に腕押し、糠に釘である。保子としては4~5年で離婚にこぎつける腹積もりであったが、均の実直な人柄に、だんだん、惹かれて行く自分に、驚くのであった。

老人性乖離12(荒金均の場合)

2013-04-05 09:11:05 | 日記
今朝の散歩でクラムがデッカイ糞をした。まるで中型犬の糞大であ
った。しかも2度もだ。今朝、ワタクシの糞は何時もより少なかったが、比べて見ると、倍はあったド。こいつの腹の中はどうなっているのだ。メタボ犬といっても、13㌔である。飼い主はスリムといっても、61㌔であるゾ。5分の1じゃゾ。

老人性乖離
保子は38歳で、均より16歳も若かったのだが、老獪な女であった。と言うよりも、均の方が初心すぎたのだ。均は、結婚するなら妻となる女の借金も、きちんと清算して、逃げ隠れする生活を終わりにしようと思った。保子の話によると、サラ金に600万、ヤミ金に300万ほどの借金があるようだった。サラ金はともかく、ヤミ金となると、過払いになっている公算が高い。それに素人では手に負えない。それなりの弁護士に依頼して解決をはかることにした。当時、均の働く業界の人件費は安く、均の年収は580万だったが、タバコは嗜まず、酒も体質に合わず飲めなかったので、貯金額は2千万ほどあった。だから、保子の借金は余裕をもって清算できたのである。だが、保子が結婚をきめて、春菜に報告すと、「あんな人が、父親になるなんて、絶対イヤ。友達に紹介するの恥ずかしいもん。」と猛反対した。「私の、お父さんは、利夫だからね。あんなのと結婚したら、元の鞘に収めようが無くなるよ。」と春菜は均との間に深い溝を作ってしまった。それでも保子には保子の考えがあるらしく「マー、一時、辛抱なさい。あの人が借金を肩代わりしてくれるし、これから、子供も産まれるのよ。乳飲み子を抱えて、どうやって稼ぐのよ。時期がくるまで、まちなさい。」と言うわけで、1994年2月に2人は結婚したのである。