馬主の野望

こっちが皐月賞をあてて、ご機嫌になっているときには全く現れなかったフローラルカーヴの一口馬主が最近ちょくちょく視界に入る。
「オークス捕った？」
捕りました、単勝と複勝3つ…。
「ダービー捕った？」
捕りました、単勝と複勝…。
「なんでその2頭軸のマルチにしないのさ～？」
そんな資金ありません！それより、サンツェが3着に粘ったら、三連複は当たったはずです…。

で、そんな話は枕詞。
「今年の3歳の女の子強いよね～」
きたっ！娘の話だっ！
そーですねー、お嬢さんのけがはどんな感じなんですか？
「秋には戻ってくると思うよー」
レース中に骨折してたんですかね？
「多分ねー、骨折してなかったら、もっと上の着順だったんじゃないかな、今年の女の子強いから、うちのもきっとよくなると思うよ～。
でもうちの子ちっちゃいからさー、もっと太ってほしいんだよね～」
そういえば体重減り続けていたよな。
「普通の女性だったら痩せるのうらやましいだろうけどね、うちのはさー…」

一口馬主は、娘を自慢し親バカを全開で、揉み手をしながらデレデレグネグネと去って行った。
ウオッカが勝ったことで、今年の3歳レディスが強いという話になり、同じ3歳の娘を持つ親としてはたまらん喜びと妄想に満ち溢れている。
「骨折さえしなかったら！！！」

どうなったって言いたいんだろう？