ころがせ複勝!

日々のぼんくらな生活の中でのあれやこれや…

旅の記録 貞松院2

2007-09-18 23:21:18 | 国内旅行

お寺の中は、非常に整然としていて、the「寺」という雰囲気。意外だったのは、浄土宗のお寺だということですね。松平忠輝の墓どころなので、先入観で「禅宗」を想像しておりました。
自宅近くの寺&神社は缶ケリなんぞがヨユーでできるほど境内が広々しているのだが、いかにも機能的な「寺」であり、本堂&鐘&墓地で構成されており、雅は感じない。
一方貞松院は、手入れされた庭が本堂の前に広がっているため、缶を蹴るスペースはない。
しかし、どこかこう、潤いと温かみを感じる。
…寺の美観は庭のあるなしで決まるのか?

さて、その庭を通って順路に従い墓へ向う。
花なんぞを持って来ればよかったのか?と一瞬思ったが、枯れた花を誰かに片付けさせるのも申し訳ないし、そこまでのものではないだろうと思い直す。

お墓は、死んだ人をちゃんと祀ってあるところなので無用な恐怖は全く感じない。檀家の方のお墓の工事中(?測量中にも見えたんだけど…)だったので、現場監督(?)に「ち~っす」と声をかけ、スタスタと墓地の奥へ。

杉の木に囲まれた松平忠輝公の墓碑の前で、ほぉ、こんな墓なんだぁ…。と手を合わせた瞬間、ふいに涙がバラバラと流れてきて、そのまま10分ほど、アカの他人の墓の前で号泣する…。という前代未聞の事態に陥った。
自分の人生で、これまで号泣したことは1回もないし、(松代長国寺の真田家の墓の前でもなんともなかったぞぃ!)お涙頂戴ドラマにもそのセンサーは全く反応しない。
じじばば死亡時にも、ピクとも反応しなかったため、コイツどこか鈍いのではないだろうか…。と周りが怪しんでいる風だったのだが。
いやー、泣き崩れるっていうのはこういうことを言うんだなー。と身をもって体感しました。
手にした汗拭きタオルがグズグズに。

『どうしてもっと早く来てくれなかったのだ?』という問いがあり、『私はあなたを知らないから』と答え、『ずっと待っていたんだぞ』と問われて、『私はあなたにとっては他人だからだ』という答えを返した。

うーーーーん、よく分からない体験だったが、「なんでここで泣いてるんだ?」「なんでこんなに涙が出るんだ?」と泣きながらも醒めた目で延々と自分を観察していたのだが、涙が止まることはまったくなく、傍から見るとなんて怪しい人なんだ!!
しかも、これは絶対目が腫れる…!!!!
と、もう体面上ゼツボーのどん底なのだが、泣き止まないわけだ、私が。
これはもう何かが憑いたとしか思えない挙動。
普段心霊現象などほとんど信じたことはないのだが、こればっかりは「何とかの泉」の何とかさんに見ていただきたくなったというのが素直な感想。

「あんた五郎八姫が憑依したんじゃない?生まれ変わりには思えないしな!」ときっぱり言い切られたので(そりゃそーだろー)、こんな体験もオツなものかもなぁ。
「わたしの~おはかのぉまえでー、なかないでください~…」
という歌詞が頭の中でグルグル回っていた(歌は聴いたことがないので知らんのです)。
たしかに眠ってはいなかったが、そこには明らかに誰かがおいでになりました。

泣き終わった後の爽快さも今までに味わったことのないカイカン!だったんだよなー。


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