「しつこく」新×3もろもろ日記

今になって夫が「進撃の巨人」に興味を持ち始めました^^

クライング・フィスト(新映画日記転用)

2006年05月17日 | 映画・舞台
どうしようかと思ってたんですが、昼間に見れるのは
今週いっぱいと知り行って来ました。
チェ・ミンシク(「シュリ」「オールド・ボーイ」)
の出てる映画なら手堅いかな~と思い。

正直ちょっと展開が強引かな?と思う部分もあったんだけど
最後は泣かされましたね。決勝の試合のシーンは
俳優当事者自身もどうなるかわからなかったそうで
それだけにラウンドが進んでいくにつれ
へろへろになってるのが手をとるようにわかるんです。

監督自身が話してるように、ボクシングらしくないかもしれないけど
この作品の主体は「どちらが勝つか?」じゃなくて
試合のためにどこまで自分を高められるか、
誰のために戦うか?なんですよね。
テシク(ミンシク)は息子のために、
サンファン(リュ・スンボム)は病気に倒れた祖母のために。
やっぱり自分ひとりのためだけじゃ戦えなかったんだと思う。

サンファンの暗い目は忘れられないですね~。
どういう生い立ちか分からないけど、いつも気持ちのやり場に
困っていて自分も他人も傷つける。そんな彼の行動を見ていて
辛い場面もありました。テシクは元アジア大会のメダリスト。
なのにこんなところまで堕ちてしまうのかと思うと
悲しかったし。息子に「保証人だけにはなるな!」って
説教するところもあったけど、あ~うちの親も言ってたなって。
連帯保証人になるってえらいことですからね・・

なかなか「痛い映画」だと目をそらしたくなったけど
最後まで見て・・勇気をもらえてよかったと思いました。
ボクシングシーンは最初いかにも戦闘の時の音楽が
かかってるんだけどやがて子供の声の賛美歌(多分)が流れるんです。
二人の戦いは「聖戦」だったのだね~。

ボクシングジムに「必勝」って書かれた紙が貼ってあったけど
あれって中国語なのかな?ともかく韓国でも通じる言葉なんですね。
テシクを静かに見守る定食屋の親父・サンファンのボクシング部のトレーナー
テシクの出来のいい(苦笑)後輩たちにしても・・
骨太な男の映画を見たなぁ~。

刑務所は「かなり年季はいってるなぁ」「トイレは『大』
も仕切りだけでドアないじゃん!」と気になってたんですが
本当の刑務所を時間限定で借りてロケしたんだそうです。


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