やわらかい生活（映画）

ＮＨＫ朝の連続ドラマ「純情きらり」で活躍中の「笛姉ちゃん」こと
寺島しのぶ主演。実は映画の日に行ったら20分ぐらい前で満席だったので
再度出直しました。小さい劇場だからなんですけどね。


お互い一人っ子でいとこ同士の祥一（豊川悦史）と優子（寺島しのぶ）
は幼馴染みであり、兄弟にも似た気持ちも抱いていたのかもしれない。
そこまでは血が濃くないし・・ちょうど心地よいやわらかい関係。

他の男性へは、「ぬいぐるみ代わり」みたいな気持ち。
一人でいるのは寂しいから、ぬくもりが欲しかったという
優子が本当に心を許せたのは彼だけだったと思う。
うつ病の話が出て来るが、誰でも嬉しかったり
落ち込んだりは日常であること。
うつ病の人は、ふり幅が大きいだけで
感受性が豊かすぎる人が陥る病なんだろうと
『心の捻挫』という表現の優子を見てて感じました。
舞台になる東京の蒲田、粋のない下町と表現されていますが、
雑多な雰囲気がいい街です～。古タイヤでできた怪獣のいる公園
安くておいしい中華料理屋さん、昔ながらの銭湯。
住んでみたくなりました。


優子の話もどこまで本当だろう？という点もあったのですが
どうも終わり方が・・私はお客にゆだねるようにしてもらった方が
良かったなと思います。好みの問題かもしれませんけど。


寺島しのぶは、ともすれば崩れ落ちてしまうような、
危うさを持った女性を演じるのがうまいな～と思います。
心の中にぽっかりと穴が開いた女性を。
「純情きらり」のしっかり者の役も上手なんですけどね。
トヨエツ、細い～！相変わらずカッコイイです！
この映画では、天真爛漫なちょっとダメ男でした。
（特別豊川さんのファンじゃないですが）


都会で一人暮らしする女性の孤独・・・
街をぶらつく優子を見て、自分が一人暮らしを
していたときのことを思い出しました。