「日輪の遺産」見てきました。

春に原作も読みましたが、長い物語をわかりやすくシンプルに
まとめあげたなぁと感心。それでも最後30分ぐらいは冗長に感じたところも
ないではないのですが、落としどころを考えるとやむを得ない気がします。


あらすじを知りたい方は恐れ入りますがこちら

まず俳優陣が適材適所で素晴らしい。特に印象に残ったのは
ユースケさん演じる女学校の先生・野口
（交渉人・真下正義以来の当たり役じゃないかな）



平和を愛し、戦争の無意味さを知りつつも
教師という職業柄、難しい立場だっただろうと思います。

教え子たちにすぐれた外国文学について教えるところと、
もう一つはストーリー要所に触れるので詳しくいえませんが
最大の見せ場（この言い方が正しいかわかりませんけど）
もあります。

もちろんこのお三方もそれぞれに素晴らしかったですよ。



左から堺雅人・中村獅童・福士誠治
（「赤鬼さん」と女学生にあだ名をつけられる役の獅童さん、ピッタリ！）


「ちびまる子ちゃん」子役で一世を風靡した
森迫永依ちゃんもこんなに成長したんですよね。



クラスのまとめ役「級長さん」を見事に演じてました。

小説でも自分なりにいろいろ思い浮かべて読んだのですが
天真爛漫でハツラツとした彼女たちが可愛い声で
「でてこい、ミニッツ、マッカーサー」と軍歌（？）を
歌う場面を映像で見ると胸が痛み、涙が。



原作者の浅田次郎さんが「映画化」を熱望したと言うのが
納得できました。

この話は史実をモチーフにしたフィクションですが
実際日本の勝利・平和を信じてけなげに苦しい戦時下を
耐えていた人々が大勢いて、その人たちがいたからこそ
今、私たちが平和な世の中に生きていられるのだと
決してそれを忘れてはいけないと胸に刻みました。


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