SNSを、なんとも胸が苦しくなるような鳥関連の話題が流れていく。
新聞社が盛大にふくろうの営巣地を公開するなんて。
つい先日もサンコウチョウの巣にカメラマンが群がり、結局営巣放棄してしまったという話をきいたばかりだというのに、その鳥たちの気持ちを思うと胸が塞がる。
野鳥フォトグラファーである菅原貴徳さんのセミナーに参加したことがあって、お話のほとんどはカメラや写真の話ではなく、鳥への接し方だった。たくさんのご苦労や工夫、足繁く現場に通うことであのステキな写真は撮影できている。安易な言葉選びかもしれないけど、しっかりとした愛があった。
鳥の生態ではなく情報を追って撮る人たちがいるのは、私の短い鳥見経験でもたくさん出会ってしまっているのでわかっていたけど、どうしたらこういう人たちに「鳥の暮らしを大事にして」ってわかってもらえるんだろう。
きりがないので、菅生沼。やっぱりこの季節は6時前に来るのがいいな。
こんなに不安定な枝の上でも、ほろうちをしていたキジ。
上沼の淵から、これはダイサギかな。
風がないので水面にも映って美しい。
そしたら空からアオサギ降臨。
このカワセミは上沼の向こう岸にとまっているところを撮ったものだけど、一度目の前までスーッと飛んできてとまり、人の顔を見て「あ、やべ!」みたいな顔をしてからここへ移動したのでした。
ちょっとうっかりさんね。
モズは少ないけれど、1周すれば1羽は見る。
反町閘門橋のたもとにある薮の中をコジュケイが2羽歩いていた。
鳴き声はあんなに大きいのに、歩くときは静かにちょこちょこ歩くギャップがおもしろい。
反町堤あたりのホオジロ。
水門の下流を見ると、ミシシッピアカミミガメが甲羅干し中。
ちょっと近づくとすぐに水に飛び込んでしまい、申し訳ないなあと思うんだけど、この日は距離の取り方に成功してジャマしなくて済んだ。よかった。
ニセアカシアっていう気の毒な名前の木があるんだけど、ちょうど今が花盛り。
シジュウカラがいい感じで花に囲まれている。
と思ったら、虫を食べ始めた(笑)
お寺に立ち寄ると、ひらりひらりとカケスが飛んできて、木々の間を移動。
エナガの群れが桜並木に姿をあらわしたんだけど、ちょうどウォーキング中の奥様たちとすれ違うタイミングだったので、写真は無し。
畑にはハクセキレイが歩いていた。
ここはネギ畑で、収穫時に取り払った外葉がそのまま積んであるのですごい刺激臭がすると思うんだけど、鳥は平気なのかな。
先日水田でシギチを観察したときも、案内してくれた方は毎日のようにポイントを巡るんだけど「ほぼ空振りですよ。」と笑っていた。でもそうやって毎日巡って「いないとき」を見ているからこそ「いる」ことに気づけるんだよ。同じように普通の鳥「しか」いない毎日を知っているからこそ、普通じゃない鳥や、季節の先陣を切ってあらわれる鳥に気づけるんだと思う。「いる」ところだけをピンポイントで見て写真が撮れたとしても、私だったらあんまりうれしくないな。
そんなことを思う愛鳥週間スタートの日。
●この日見た/声を聞いた鳥
- カルガモ
- キジ
- コジュケイ
- カイツブリ(声)
- キジバト
- ヒクイナ(声)
- カワウ
- ダイサギ
- アオサギ
- カワセミ
- モズ
- カケス
- ハシボソガラス
- ハシブトガラス
- シジュウカラ
- オオヨシキリ
- ツバメ
- ヒヨドリ
- ウグイス
- エナガ
- メジロ
- ガビチョウ
- ムクドリ
- スズメ
- ハクセキレイ
- カワラヒワ
- ホオジロ