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韓国のお役所風景‐昇進餅‐

2015-01-30 | 日記

鉢植えの欄。そして異動するときにはお餅を持って行きます。

まず、人事異動の発令が公開されると、あちこちからお祝いの電話やメールが殺到し、

鉢植えの欄があちこちから届きます。

その理由を調べてみました。

韓国では儒教文化を大切にしていますが、その影響を受けているそうです。

儒教というと思い出される「ソンビ」。白い韓服を来た知識者ですが、そのソンビの

節槪、志操を象徴する四君子(梅、欄、菊、竹)のひとつとして欄を大切に考えてきたのです。欄をを送る伝統は韓国では初めて栽培された時期と見られ、高麗時代に遡ります。

韓国欄文化協会事務局長によると、「欄は四君子のなかでも唯一花と香りと葉と茎まで備え最高と見られ、鉢に植えても美しいことから、昔から品格の高い贈り物とされてきた」そうです。

昇進、栄転した人に欄を贈るということは昇進や環境の変化により起きるかもしれない邪悪なことを追い払い、任された仕事を高貴な香りを漂わせながら周囲まで徳化されることを願っているという意味が込められているそうです。

ここでも昇進者はあちこちから欄の贈り物が届きます。職場が緑に囲まれて、欄の香りが漂いいいのですが、あまり管理のできない人に贈られた欄はせっかくきれいに咲いた欄も環境に順応できずに枯れていくのです。

そこで、見るに見かねて水をあげたり、葉の手入れをしたりするのですが、面倒くさいなあなんて思っていました。

しかし、こうして調べてみるととっても深い意味があったんですね。上司が高貴な香りを漂わせながら仕事ができるよう、もう少し頑張らないとと思いました。

そして、昇進餅。異動先の部署にこれからよろしくという意味も込めて、いろいろな餅を異動するときに贈ります。

餅はもちでもほとんどは米の粉を利用したもので、結構カラフル。小豆やかぼちゃ、レーズン、まめ類をふんだんに使ったものが多く、おいしいですが。。。食べ過ぎると太るので注意です。

年末、年始も韓国のお役所を訪問する機会があったら注意してみてみてくださいね。

 

 

 

ちなみにこのお餅は日持ちがしません。

韓国で売られているお菓子類には日本のように脱酸素剤が使われているのは見たことがありません。おいしいお餅ですが、

現地で味わってみてください。

 


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