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もと釜山市観光振興課勤務の日本人がお伝えする韓国や釜山の密着情報

秋の釜山博物館

2019-11-30 | 観光スポット

こんにちは。きのこです。

久々に釜山博物館に行ってきたのですが
ものすごくきれいになってて
びっくりしました。
これは行く価値あるなと思います。
日本語の環境も整っていて
なかなか勉強になりました。
釜山博物館の正面入口です。


今日は”文化がある日”ということで
大講堂ではシネマコンサートや
6時からは専門解説者によるミャンマーの仏教文化の遺物の解説があり、
私はミャンマーに関する貴重な遺物の説明を聞くことができました。
毎月最終金曜日にこのような行事をしているそうです。韓国語ですが^^
でもここは日本語の解説がとてもよくできています。

こちらは韓国の宮廷衣装や
伝統的な茶道を無料で体験できる文化体験館があります。(午後5時まで。
最終入場は午後4時30分まで)



衣装は限られていて1回に2人まで着て
写真を撮るまで30分もあれば体験ができます。(無料)*写真はセルフ^^

以前日本の母もここで写真を撮りました^^ このような種類があります。
こちらは歴史ドラマとかでよくみかけませんか?
王様の衣装を着たらこちらで~

結婚式の衣装を着たらこちらで記念写真を撮るそうです。
ここも素敵ですね。
ソウルの景福宮かな?



こちらは茶道体験
体験できる時間は決まっています。
(10:30、13:30、15:00)
博物館の公式ページから1日前までに
予約をするのが原則ですが
当日でも空いてるときは
30分後には用意はできますよとのこと。
とってもすてきな先生が教えてくれました。
なんてやさしいお言葉。
こちらの体験館には外国語のできる文化解説者の方がいらっしゃいます。
言語はその日によって違うそうですが、
簡単ですが伝統衣装の説明などをしてくれるそうです。(無料)
こちらが茶室。
20人まで一度に体験することができるそうです。





ほかにも拓本体験ができます。料金は2000ウォン

では。博物館に移動します。
ここでは以前音声ガイドで解説を聞くことができたのですが
いまは携帯にアプリをインストールして
解説を聞いたり、見ることができます。
実際にしてみました。
プレイストアでBusan museum と
検索しインストール
ホール内は無線インターネットが繋がります。
言語を選択すると
先史時代から現代に至るまで
きれいな日本語で解説がされています。
(展示物は変質を最小限にするなどの注意が払われていて、位置を変えるため、
 自動でも繋がるのですが、ご自分で展示物を選んで解説をご覧ください。音声はイヤホンが必要)
アプリについての詳細は博物館の公式ページ、または博物館入口でスタッフにお尋ねください。^^
入口から通路を通って、釜山館に向かいます。
朝鮮時代から釜山を中心に繰り広げられてきた韓日関係史と釜山の近現代の姿を観覧できます。
美術室は、こちらの博物館で40年以上収集してきた仏像彫刻品、陶磁器、書画など、寄贈者による貴重な遺物が展示されています。
-韓国語での定時の解説は10時、11時、14時に東莱館案内デスクで受け付けています。

この路線は過去、日本人が釜山にたくさん住んでいた頃、
路面電車が通っていたところです。
左下の島は影島。
島と陸を結ぶ端は今で言う、影島大橋です。
橋の近くの黒い部分は山で龍尾山があった場所です。
今ではロッテデパート光復店があり、
当時栄えていたのがわかります。
路面電車は海雲台や、東莱の温泉場まで続いていたそうです。
こうした釜山の歴史を知る映像もありました。

釜山は日本との関係は切っても切れない関係にあるため^^
心痛い面もありますが、日本の昔の姿を見るようで、
興味深くもあります。

左から2番目は安ヒジェ。龍頭山公園に胸像がある人物。
当時、白山貿易会社を設立し、上海臨時政府の独立資金を調達した独立運動家として知られています。

なぜか、日本の朝ドラで見かけるようなフォトゾーン
背景は影島大橋。昔は影島橋(ヨンドタリ)と呼ばれていました。
建設当時から橋げたが跳ね上がったことから、
観光地としても有名だったそうです。
この橋を路面電車が走っていました。

以前はカメラがあったそうですが^^;;
写真はセルフ

橋の下で、水揚げされ水産物を小売する商人たちの様子を表しています。
夫を失った女性が、生計を立てていくために
魚を小売して形成されていったのが
チャガルチ市場だとも聞いています。
その名残からか、チャガルチのおばちゃんたちは
ものすごく元気なのかもしれません~^^

韓国動乱直後は物資がなく
米軍基地から出る軍事物資が市場に出回ったり、
ダンボールを利用した小屋を建てて
かろうじて雨風を防ぐ
貧しい暮らしを強いられました。
空き缶がよく見かけられるのは
そうした意味があるのですね。

何もかもが足りない、でも避難民が一斉に釜山に集まってきたので、
屋根もなにもないなか、
臨時の学校があちこちにあったそうです。
ゴムの靴が当時履かれていました。

町のあちこちにたった市場。
野菜や果物に混ざって、米軍の軍事物資が並んでいるのが見えます。
このように国際市場が成り立っていったという解説を聞いたことがあります。


それぞれの時代にはこのように、
韓国語だけでなく外国語での解説も
きれいな日本語でされています。



現在のようすです。
釜山のシンボルが一枚の絵に圧縮されていました。




チェミンシク作家の写真展
韓国動乱直後の釜山での避難民生活の様子
困難な時代でも子供たちの明るい笑顔に癒されます。

1階に下りていくと、国宝とか、寄贈品など、貴重な遺物の展示もされていました。
ほかにもカフェやお土産品コーナーもありました。



おなかも空いて、、コグマラテ(スウィートポテトラテ)をいただきました。3500ウォン 
この日はチョンリョンサというお寺の跡から
見つかった羅漢の石像が展示されてました。
韓国では500羅漢という言うそうで
たくさんの羅漢様が。。
それぞれが表情が違い面白かったです。




下のレンガも特別にこの展示のために施されたもので、
人工のコケが敷き詰められています。
博物館のスタッフの方も期間内に
開館するために、一緒に汗を流されたとか、
感動でした。
まさしく羅漢さまが結ばれたご縁、思いやりが伝わってきました。



また、韓ASEAN首脳会議を記念してか
ミャンマーの遺物もたくさん展示されていました。
こちらのスタッフの方のお話では
現地の貴重な遺物をひとつひとつ移動するためには破損を防ぐための箱も特注し
展示するときも照明や展示の仕方で
価値が全く違って見えてくるので
細心の注意を払って展示されるそうです。
ミャンマー語でも展示について記載されてます。
釜山に来ている留学生が翻訳してくれたとのこと。

ちょうどこの日は文化のある日ということで
専門解説者の方のひとつひとつの解説があり
たくさんの人が聞き入ってました。
ミャンマーの歴史や
特有の仏教文化を実際の遺物を見ながら
聞けるとてもいい機会になりました。
こうした解説は毎月最後の金曜日にされてるそうです。
参加は無料。ただし韓国語のみ^^



















仏教文化が浸透し、
素晴らしい遺物や建築物がある国であるという印象を受けました。
今度また時間をとってゆっくり見てみたいものです。

外にでると、7時近くなっていたので
もう暗くなってました。
普段は6時には閉館するそうですが
この「文化のある日」のみ9時までしているそうです。
この博物館の周辺は
一帯が平和公園と言われていて
樹木園や彫刻公園 国連墓地などがあります。
どこも無料です。
シティツアーバスの停車地にもなっています。
地下鉄を利用される場合は
2号線大淵(テヨン)下車後 市内バス138番で1コースなので歩いても十分行けると思います。
わたしは歩いて帰りました^^
有名なテジクッパのお店です。が
お客さんがあまりいませんでした。
ミョンドンチゲマウル
24時間営業
こちらの方が人がいっぱい^^
今度こっちに行ってみたいなあ
おいしそうなチゲがたくさん。
しかも安い。どうやらチェーン店のようですね。
秋の釜山博物館でした。

日本語ページあり
月曜休館 公休日は平常通り運営しそのつぎの平日がお休みになるそうです。陽暦の1月1日もお休みです。

参考までに
博物館では展示物の写真を撮ることができます。^^








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