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もと釜山市観光振興課勤務の日本人がお伝えする韓国や釜山の密着情報

釜山金剛植物園

2020-02-23 | 耳寄り情報
こんにちは、きのこです。
 
釜山では感染者の足取りを事細かく公開し、
感染の可能性のある人の自主的な感染有無の検査をしています。
朝から送られてくるメッセージを見ると、すぐ近く。
 
でも家の中にこもっているわけにもいかないので、
 
人混みや店などを避けてお散歩。
 
家の近くの金剛公園に行ってきました。
 
有料ですぐ近くなので、いつでも行けるかと思って行かなかったのですが、意外に見応えありました。
 
地下鉄温泉場の駅から歩くこと20分。金剛寺という素晴らしい門構えのお寺の横にあります。
 
 
この辺りの前の斜面は、盛んに今再開発が進んでいます。
 
モデルハウスの方のお話では、以前の政権の時代は、郊外に新都市を作り、分散させていきました。
 
現政権では、西面付近、西大新、東莱地区など、都心部の古くなった住宅街をどんどん
政府が支援し、再開発を勧めています。
 
そこに立ち並ぶマンションも、家族が住むような住宅というより、ワンルームやツールームのマンションで、中には投資型のものも。
 
おそらく1年後くらいには見違えるような高層マンションが建っているではないかと
連想しながら。
 
向かったのは金剛植物園。
 
素敵な門構えの庭園は入場料が大人1000ウォン。
 
 

この冬空にパンジーがきれいにさいていました。
いったい誰がこんなにきれいに植えているんだろうと思いきや、
お二人の方が丁寧に植えてらっしゃいました。

ここに置かれている大きな石や、コンクリートで作られた階段は
どれも歳月をおもわせるようなもので、
なにかストーリーがありそうで、好奇心をくすぐりました。

ベンチにも見えますが、苔が生えているところを見ると、
あまり人が来ないようにも見えました。




ここにはよくみると、樹木一株一株に韓国語の名前が表記されていました。


よく見るとビニールハウスがあり、盆栽などの寒さに弱い植物が置いてありました。




金剛の滝。あまり雨が降っていないせいか、細く、、でも爽やかな滝が落ちる音がしていました。






池がありました。よく見るとカエルの卵!おたまじゃくしがすでに生まれていたようでしたが、寒さのせいか動かず。これが全部孵化するとどうなるんでしょう^^;;

池の近くには湿度、温度ともに管理されている温室がありました。
中にはバラやサボテン、ダリアなど、観賞用植物がところせましと置かれていました。








拳3つほどのおおきさのパイナップルもありました。
実際に見たのは初めてでした。












不思議な植物がたくさん。



















植物園の沿革を見ると、設立者は鄭泰星長老とあります。
現在の代表者は盛昌企業の鄭海鱗さん。1966年に建設部長官(建設省大臣)より認可を得て3年間の1次工事を経て、1969年に開園したという。釜山市民や青少年の植物観察や学習の場として設立され、韓国においては初めてできた民間植物園で、現在は英国に本部を置く、世界植物園協会に加入している韓国の三大植物園のうちの一つだそうです。
一般的な樹木に加え、ヤシ類や熱帯速物、サボテンなど約2000種以上が展示されています。
 
過この公園も2016年までは近くの金剛公園にたくさんの人が訪れていて、
市年間何万人ものひとが訪れていましたが、
現現在運営費は赤字、金剛公園の開発とともにこの植物園も、開発される話もありましたが、
設立者の意思をついで、今のように運営されてるとのこと。
 
「お花がきれいですね」と一言声をかけたら、お花以上に素敵な笑顔が戻ってきました。
植物を愛し、お花を本当に愛情を持って育ているのが管理人さんの姿を見て伝わってきました。
 
-ふと、日本にいる両親も植物が大好きで、家の庭を見てるような、
母親の姿が重なった気がして、なんとな懐かしさを覚えました。

そんな植物園をあとにし、歩いて10分ほどの金剛公園へ。
この公園の中には朝鮮出兵のときに亡くなられた方を祀るお寺や慰霊碑があります。
この公園に来るときはそこで一礼しながら、
過去を悔い改め、日韓の架け橋になれるよう頑張ろうと心を改めます。
そんな私の心を梅のあまい香りが癒やしてくれました。


















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