裸の王様

日常をダラッと垂れ流しております。
時折、マニアックな妄想も垂れ流していますのでご注意下さい。

焦 (お題:焦 XANXUS 落書き 小ネタ)

2007年09月27日 19時41分26秒 | REBORN(落書き)
ボンゴレの10代目となる為に、生まれてきたのだとあの人(母)は言った。

「間違いない、お前は私の息子だよ。」と父は言った。

でも全ては嘘。

幼い頃、両親の愛情に恵まれず、ボンゴレの次代を担うそれだけを心の支えに生きてきた。

それすらも否定されて、已むに已まれず起こしたクーデターは失敗に終わり、気が付けば8年もの月日を眠って過ごした。

長きに渡る冬眠状態が体のあちこちを蝕み、長時間立っていることすら儘ならなくなった。

それでも、生まれ持った炎は消えることなく、己の存在を更に不確かなものへと導いてゆく。

「俺は何のために生まれた?」

自分の存在を確かなものとするためには、幼き頃より心の支えとしていた夢をかなえる必要があった。

「ボンゴレの10代目は、俺だ。」

そのためには、どうしても必要なものがある。

「ボンゴレリングを手に入れる。」

歴代ボンゴレのボスが脈々と受け継いできたそれを手に入れ、あの嘘吐きをその座から蹴り落としてやる。

「俺が、真にボンゴレの10代目である事を思い知らせてやる。」

焦がれるものは、ボンゴレリングか?10代目の座か?それとも・・・。

本当に欲しい物は何だったのか、すでにXANXUS本人にすらわからない。


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