さて、早くも2日目(笑)。
ちなみにタイトルの「憧れのナイル紀行」というのは参加したツアーの名前で私のネーミングではありません(笑)。
朝5時半に起きて身支度をしました。
朝食ビュッフェは品数もちゃんとあってよかったのですが、どうもこちらの人はあまり盛り付け方を考えないようです(笑)。
高級ホテルなのに、フルーツのカットの仕方とか盛り付け方とかがあまりにもひどく、ちょっとびっくり。
ところで来る前にずっと見ていたエジプト情報の掲示板では多くの方が生野菜やカットフルーツを食べないようにと注意を喚起されていました。
生水がよくないため、生野菜やカットフルーツには水がついていて下痢するというのです。
今まで東南アジアによく行っている私は何を食べても、屋台で食べても平気だったのでそこまで気をつける必要があるのか・・・でもエジプトだから特別なのか・・・
それに私は平気でも王子は???
私が食べていれば王子も食べたくなるはず。
王子だけに食べるなとは言えないし、言うのであれば自分も食べないようにしなくてはならず、それはそれで悲しいような・・・どうしよう・・・?
と迷っていました。
しかし添乗員さんが、生野菜やカットフルーツがだめだというのはとても古い情報であり、その辺の屋台のものはもちろんだめだけれど日本の旅行社がツアーに組み込んで連れて行く店やホテルのものは出てきたもの(あるいはビュッフェででているもの)何を食べても下痢することなどないと言い切ってくれたので2日目の朝から食べる食べる(笑)。
特にきゅうりとメロンが美味です。
メロンは毎朝必ず(どこへ行っても必ずあった)お皿に山盛りとって来て食べていましたが、どこで食べてもめちゃくちゃ甘くておいしかったです!
もちろん最後までおなかは平気でした~。
ここの朝食ビュッフェで一番好きだったのは、ジンジャー、にんじん、胡桃のパウンドケーキとフレンチトーストでした。
ほんっとにおいしかったです~
今でも思い出すと食べたくなります~。
あと紅茶の色がめちゃくちゃ濃いのに全然渋くなくてとてもおいしかったです。
さて、もともともらっていた日程表では3大ピラミッドが午前の予定でしたが、その中のクフ王のピラミッドの入場は一日300名限定で午前150名、午後150名。
我々は午後に振り当てられたそうで、今日の観光は午前と午後そっくり入れ替わりました。
今朝から合流した現地ガイドのRさんは細身のハンサムで、とっても頭の回転が早く驚くほど博識でユーモアとウィットに富んだ人でした。
日本語も堪能で、日本人でないとピンとこないような語彙の微妙なニュアンスまでわかるので驚きました。
考古学を専攻していた彼はその豊富な知識と、柔和な人柄のため引っ張りだこで2007年から一日も休みを取っていないそうです。
さて、まずはメンフィスへ。
バスで30分くらいだったかなあ・・・
とってもローカルな所で道を普通にロバ車や馬車が行きかっています。
人々は大人も子供も無口のみで、頭絡もハミも鞍もあぶみも無しで、ぴらっと一枚布を背中に載せたロバにまたがって道を走っていました。
ロバや馬たちが生活の一部の世界。
いいな~~、2年くらいここに住みたい
野外博物館となっている遺跡があり、入場料は30ポンド。
地震で足首から下が破損したので横たわる形で屋根のある場所に置かれているラムセス2世の巨像はとってもきれいな顔立ちで惚れ惚れします。
本当にこんなに美しい人だったのかしら。
それにしても本当に巨大な像です。
これが本来は立ってたんだからなあ・・・
崩れた時に顔が傷つかなくて良かったです。
外にはアラバスターでできたスフィンクスがあります。
アラバスターでできたものの中では最大だそうです。
おみやげ物を売っている小さなワゴンがいくつか出ていましたが、ここの売り子さんたちはあまりやる気がないようで、全然押し売りに来ませんでした(笑)。
そこからバスで今度はダハシュールへ。
ここには途中から傾斜角がゆるくなっている奇妙な形の屈折ピラミッドがあります。
なぜ途中で傾斜角が変わったのかはいくつか説があるそうです。
砂漠の中にぽつんと立っているピラミッド。
なんともいえない光景です。
本当に本当に素敵。
エジプトのすごさは言葉ではもちろん、写真でも映像でもまったく伝えることができません。
あの場に行かなくては・・・!
今までも日本でエジプトを扱ったテレビ番組をいっぱい見てきたし、ピラミッドだってスフィンクスだって神殿だって何度も見ました。
でもテレビを見ていてうわあと思ったことはなかった。
そのすごさが映像なんかでは伝わらないからです。
あの場に行って初めてあまりのすごさに圧倒される。
それがエジプトでした。
今回の旅行、まさに感動の嵐でした。
どこまでも広がる砂漠もピラミッドもスフィンクスも神殿の数々もナイル河も、全てが想像を超えるものでした。
その光景のあまりの美しさに声を失い、圧倒されてただ見惚れるばかり・・・そんな毎日でした。
屈折ピラミッドの下あたりにはらくだを連れたおじさんたちがいましたが、近づいて写真を撮るとチップをせがまれるので遠くから撮りました(笑)。
そして屈折ピラミッドを背に振り向くと、少し遠くに見えるのは赤のピラミッド!
造られている素材の色で赤くみえるのでそう呼ばれているそうですが、何で出来ていたか忘れました(役にたたねえ・・・)・・・
砂漠の中のピラミッドは他の観光客もなく私たちだけの貸しきり状態。
写真撮り放題です(笑)。
屈折ピラミッドと赤のピラミッドは軍事施設の横にあり、施設の敷地内では地雷を爆発させているので何年か何十年か後にはここのピラミッドたちは振動で崩れてしまうといわれているそうです。
大事にしてくれよ・・・
ここでトイレ休憩を兼ねたカーペットスクールへ。
カーペットスクールというと聞こえはいいですが、要するに安い賃金で子供達にカーペットを造らせている工場です。
うちの王子と同じくらいかもっと小さな子供達が熱心にカーペットを織っていました。
仕上がりは絵画のように美しく、お値段が折り合うなら一枚欲しいと思えるものでしたが、残念ながらとてもじゃないけど折り合いませんでした。
我が家の小さな居間にひいている190X190くらいのサイズのシルクのカーペット、80万円くらいでした~。
たとえ交渉して半額になっても買えないし・・・
なのでもらった熱くて甘い紅茶を飲みながら目の保養だけしてトイレを使わせてもらうのみでございます。
空港や観光地の公衆トイレには全てトイレ係の人がいて、トイレチップを渡さなければ使えません。
トイレチップは1エジプトポンドで、小銭を持っていればそれをそのまま渡せば良いし、持っていなかったとしても相手は山ほど小銭を持っていますから(笑)それ以上の金額の紙幣を渡しても当然のようにお釣りを待っていればきちんともらえます。
ただし、お釣りを待たずに渡してからさっさとトイレに行ったら当然お釣りなんか渡してくれません。
うちのパパは5ポンドしか持っていなくてそれを渡し、お釣りをもらわずに戻ってきました。
このような習慣は、もともとは欧米の観光客のために生まれた制度だそうです。
欧米人にとってトイレは危険な場所。
トイレで怖い目にあったり殺されたりということがないよう、必ず人がいる状態であるように人が配置されることとなったのだとか。
トイレの係りの人はお給料はなく、チップだけが収入なのだそうです。
さて、そんなわけで観光地や空港ではチップが要りますが、ツアーに組み込まれて連れて行かれるみやげ物屋やレストランではトイレは使い放題(笑)ですから、そういうお店でなるべく行って置くようにしました。
カーペットスクールの前にいたヤギ達です。
とってものどか。
ちょっと小さくて見えづらいですが、前から山のような草を背中に積んだロバが来ています。
本当はもっと近くで撮りたいんだけど、一般人も勝手に写真を撮るとチップを要求されるので遠くから(笑)。
午前中の観光のラストはサッカラ。
ジェセル王のピラミッド・コンプレックスへ。
さっき見た二つのピラミッドは砂漠の真ん中にぼつんとそれだけがありましたが、ここの階段ピラミッドはきちんと入り口や美しい柱廊を通って敷地内に入り、そこから見ることができます。
ここは欧米の観光客でいっぱい。
ピラミッドの横手の砂漠には観光客目当てのロバおじさんや馬おじさんやラクダおじさんがいっぱい。
ロバや馬の背中に乗ってピラミッドをバックに写真を撮ってあげるよ!
って感じです。
観光地の売り子はもちろん、こうした動物のおじさんたちも、日本人はいいカモと思われて眼が合ったり商品を見たりカメラを向けたが最後、付きまとわれて吹っかけられて大変な目にあう、と添乗員さんや現地ガイドさんに何度もきつく言われていました。
なのでよそでそんなのを見つけたら「乗る乗る!」とうるさい王子もまったく乗りたいと言い出しません(笑)。
私も吹っかけられたりチップをせがまれたらうざいので、人間が一緒の動物はあまり見ないようにしていましたが(笑)、つながれていて周りにおじさんのいない馬やロバたちには吸い寄せられていく~~~(笑)。
なんてかわいいの~~~
写真撮ってなでなで~~
バックがピラミッドの馬の写真とかいいでしょ~
「おい、チップって言われるぞ。」とちょっと心配げなパパ。
「大丈夫だよ。動物撮ってるだけだもん。」と私。
しかし目ざとくロバおじさんが近づいてきました。
サラ~っと王子を連れてその場を離れる私。
捕まるパパ(笑)。
「おい、タバコ一本でいいって言ってるぞ。」
パパを見捨てていこうとしているとそういうので、タバコ一本でどこまでOKなのかわからないけど、いざとなればパパに戦ってもらおう(笑)と王子と引き返しました。
おじさんはロバに王子を乗せて自分が頭に巻いていたスカーフを巻いてくれ、パパと自分も一緒になって写真に納まってくれました。
そして私も一緒に撮ってやるからカメラを貸せといわれました。
これも添乗員さんや現地ガイドさんから何度も言われていたのですが、写真を撮ってやるからといわれても絶対にカメラを渡さないこと!と。
吹っかけられてお金を払うまで返してもらえなくなったりするからだそうです。
なのでちょっと迷いましたが、パパの方がガタイが大きいのでいざとなってもたぶん大丈夫だろうと渡して撮ってもらいました。
写真を撮るとおじさんはあっさりカメラを返してくれました。
これでタバコを渡して去ろうと思っていると、王子を乗せたままロバを引いて歩き出そうとします。
「だめだめ!もういいから!」とパパ。
「一分だけ!」とおじさん。
王子を乗せてくる~っと周りを回ってくれ、最後は鞭代わりの杖も王子に持たせてくれて手綱も王子に持たせて一人で歩かせてくれました。
こりゃ~、絶対タバコ一本なんかじゃ済みそうにない・・・
いくら言ってくるだろう??
1000円くらい??
まあ、いいや。
タバコ一本って言ったんだから後はパパに戦ってもらおう。
「え?タバコ一本って言ったじゃないか!
それは最初の写真の代金?
ロバで回ったのはそっちの勝手だろ!
ほら!タバコ全部やるよ!」とちょっと怒っているパパの声を後に王子を連れてさ~っとその場を去ろうとする私の耳に、「1ドル!」というおじさんの声が・・・
え???
1ドルだけでいいの???
なんだ~、最初から言えばいいのに、おじさんったら~
まだタバコを渡そうとしているパパに、「いいよ、パパ、1ドルなら安いよ。
100円であれだけしてくれたんなら安すぎなくらいだよ。」といって1ドル渡しました。
とたんにニコニコして「サンキュー」といって手を振るおじさん。
ということで王子もロバに乗れてご満悦。
お昼ごはんはきれいな中庭のあるレストランでケバブとビュッフェ。
ビュッフェはサラダとフルーツとさまざまな前菜とデザート。
わりとこじんまり。
入り口のすぐ外にあるかまどで焼いているアエイシというエジプトパンはいろんなペーストをつけたり中に具を挟んで食べたりするもので、どこのレストランでもしょっちゅう出ました。
焼きたてのケバブが2,3種類配られます。
飲み物はインクルードされていないので各自頼んで支払うのですが、旅行中どこへ行ってもビールとコーラは高かったです(涙)。
で、その二つはパパと王子が必ずのように飲むんだよなあ・・・
宗教上の理由でアルコールを置いていない店が主流のようですが、観光客のツアーに組まれているようなお店にはたいてい置いてあります。
特別に置いているのだから高いのか?
ならなぜコーラやスプライトも高い???(笑)
炭酸がだめな私はビールもコーラもだめ。
それにせっかくフルーツのおいしい国に来ているんだから、やっぱジュースでしょ!
悪いけどビールやコーラを頼む人が理解できません(笑)。
何があるのか、言われたメニューの中からバナナミルクを頼みました。
しかし・・・待てども待てどもバナナミルクが来ない。
他の人達の飲み物は来ているのに。
こんな時添乗員付きのツアーは本当に楽です。
今までは何かトラぶったらつたない英語力で自分たちでどうにかしなければならなかったけれど、添乗員付きのツアーなら添乗員さんに日本語で頼めばいいだけです。
ほんっとね、添乗員付きのツアー初めてだったけど今回本当に楽ではまりそうでした(笑)。
また、このMさんが本当に良い方で、気配りは細かいし優しいしいろんなことに融通が利くし面倒見はいいし。
他の添乗員さんのツアーに行った事ないから本当は比べられないんだけど、すごく良い添乗員さんでした。
うちなんか子連れなので人一倍お世話になりましたし。
さて、話を戻しましょう。
ジュースはまだかと聞いてくれたらなんと、「バナナがない。」とのこと。
何で今頃そんな話に、と笑ってしまいました。
だってないなら何があるか聞かれた時に言わなきゃいいし、百歩譲ってオーダーの後にないことに気づいたのなら「ないから他のものにしてくれ」といいに来れば良い話です。
それをないから良いや、と放置してたんだもんね。
私がかわいそうじゃん(笑)。
ということで、フレッシュオレンジジュースを頼みなおすと、ビュッフェのデザートの所に山盛り置いてあったカットしてないオレンジを5,6個つかんで厨房へ戻っていきました。
やってきたオレンジジュースはめちゃくちゃ美味でした
午後の観光へ続く~
ちなみにタイトルの「憧れのナイル紀行」というのは参加したツアーの名前で私のネーミングではありません(笑)。
朝5時半に起きて身支度をしました。
朝食ビュッフェは品数もちゃんとあってよかったのですが、どうもこちらの人はあまり盛り付け方を考えないようです(笑)。
高級ホテルなのに、フルーツのカットの仕方とか盛り付け方とかがあまりにもひどく、ちょっとびっくり。
ところで来る前にずっと見ていたエジプト情報の掲示板では多くの方が生野菜やカットフルーツを食べないようにと注意を喚起されていました。
生水がよくないため、生野菜やカットフルーツには水がついていて下痢するというのです。
今まで東南アジアによく行っている私は何を食べても、屋台で食べても平気だったのでそこまで気をつける必要があるのか・・・でもエジプトだから特別なのか・・・
それに私は平気でも王子は???
私が食べていれば王子も食べたくなるはず。
王子だけに食べるなとは言えないし、言うのであれば自分も食べないようにしなくてはならず、それはそれで悲しいような・・・どうしよう・・・?
と迷っていました。
しかし添乗員さんが、生野菜やカットフルーツがだめだというのはとても古い情報であり、その辺の屋台のものはもちろんだめだけれど日本の旅行社がツアーに組み込んで連れて行く店やホテルのものは出てきたもの(あるいはビュッフェででているもの)何を食べても下痢することなどないと言い切ってくれたので2日目の朝から食べる食べる(笑)。
特にきゅうりとメロンが美味です。
メロンは毎朝必ず(どこへ行っても必ずあった)お皿に山盛りとって来て食べていましたが、どこで食べてもめちゃくちゃ甘くておいしかったです!
もちろん最後までおなかは平気でした~。
ここの朝食ビュッフェで一番好きだったのは、ジンジャー、にんじん、胡桃のパウンドケーキとフレンチトーストでした。
ほんっとにおいしかったです~
今でも思い出すと食べたくなります~。
あと紅茶の色がめちゃくちゃ濃いのに全然渋くなくてとてもおいしかったです。
さて、もともともらっていた日程表では3大ピラミッドが午前の予定でしたが、その中のクフ王のピラミッドの入場は一日300名限定で午前150名、午後150名。
我々は午後に振り当てられたそうで、今日の観光は午前と午後そっくり入れ替わりました。
今朝から合流した現地ガイドのRさんは細身のハンサムで、とっても頭の回転が早く驚くほど博識でユーモアとウィットに富んだ人でした。
日本語も堪能で、日本人でないとピンとこないような語彙の微妙なニュアンスまでわかるので驚きました。
考古学を専攻していた彼はその豊富な知識と、柔和な人柄のため引っ張りだこで2007年から一日も休みを取っていないそうです。
さて、まずはメンフィスへ。
バスで30分くらいだったかなあ・・・
とってもローカルな所で道を普通にロバ車や馬車が行きかっています。
人々は大人も子供も無口のみで、頭絡もハミも鞍もあぶみも無しで、ぴらっと一枚布を背中に載せたロバにまたがって道を走っていました。
ロバや馬たちが生活の一部の世界。
いいな~~、2年くらいここに住みたい
野外博物館となっている遺跡があり、入場料は30ポンド。
地震で足首から下が破損したので横たわる形で屋根のある場所に置かれているラムセス2世の巨像はとってもきれいな顔立ちで惚れ惚れします。
本当にこんなに美しい人だったのかしら。
それにしても本当に巨大な像です。
これが本来は立ってたんだからなあ・・・
崩れた時に顔が傷つかなくて良かったです。
外にはアラバスターでできたスフィンクスがあります。
アラバスターでできたものの中では最大だそうです。
おみやげ物を売っている小さなワゴンがいくつか出ていましたが、ここの売り子さんたちはあまりやる気がないようで、全然押し売りに来ませんでした(笑)。
そこからバスで今度はダハシュールへ。
ここには途中から傾斜角がゆるくなっている奇妙な形の屈折ピラミッドがあります。
なぜ途中で傾斜角が変わったのかはいくつか説があるそうです。
砂漠の中にぽつんと立っているピラミッド。
なんともいえない光景です。
本当に本当に素敵。
エジプトのすごさは言葉ではもちろん、写真でも映像でもまったく伝えることができません。
あの場に行かなくては・・・!
今までも日本でエジプトを扱ったテレビ番組をいっぱい見てきたし、ピラミッドだってスフィンクスだって神殿だって何度も見ました。
でもテレビを見ていてうわあと思ったことはなかった。
そのすごさが映像なんかでは伝わらないからです。
あの場に行って初めてあまりのすごさに圧倒される。
それがエジプトでした。
今回の旅行、まさに感動の嵐でした。
どこまでも広がる砂漠もピラミッドもスフィンクスも神殿の数々もナイル河も、全てが想像を超えるものでした。
その光景のあまりの美しさに声を失い、圧倒されてただ見惚れるばかり・・・そんな毎日でした。
屈折ピラミッドの下あたりにはらくだを連れたおじさんたちがいましたが、近づいて写真を撮るとチップをせがまれるので遠くから撮りました(笑)。
そして屈折ピラミッドを背に振り向くと、少し遠くに見えるのは赤のピラミッド!
造られている素材の色で赤くみえるのでそう呼ばれているそうですが、何で出来ていたか忘れました(役にたたねえ・・・)・・・
砂漠の中のピラミッドは他の観光客もなく私たちだけの貸しきり状態。
写真撮り放題です(笑)。
屈折ピラミッドと赤のピラミッドは軍事施設の横にあり、施設の敷地内では地雷を爆発させているので何年か何十年か後にはここのピラミッドたちは振動で崩れてしまうといわれているそうです。
大事にしてくれよ・・・
ここでトイレ休憩を兼ねたカーペットスクールへ。
カーペットスクールというと聞こえはいいですが、要するに安い賃金で子供達にカーペットを造らせている工場です。
うちの王子と同じくらいかもっと小さな子供達が熱心にカーペットを織っていました。
仕上がりは絵画のように美しく、お値段が折り合うなら一枚欲しいと思えるものでしたが、残念ながらとてもじゃないけど折り合いませんでした。
我が家の小さな居間にひいている190X190くらいのサイズのシルクのカーペット、80万円くらいでした~。
たとえ交渉して半額になっても買えないし・・・
なのでもらった熱くて甘い紅茶を飲みながら目の保養だけしてトイレを使わせてもらうのみでございます。
空港や観光地の公衆トイレには全てトイレ係の人がいて、トイレチップを渡さなければ使えません。
トイレチップは1エジプトポンドで、小銭を持っていればそれをそのまま渡せば良いし、持っていなかったとしても相手は山ほど小銭を持っていますから(笑)それ以上の金額の紙幣を渡しても当然のようにお釣りを待っていればきちんともらえます。
ただし、お釣りを待たずに渡してからさっさとトイレに行ったら当然お釣りなんか渡してくれません。
うちのパパは5ポンドしか持っていなくてそれを渡し、お釣りをもらわずに戻ってきました。
このような習慣は、もともとは欧米の観光客のために生まれた制度だそうです。
欧米人にとってトイレは危険な場所。
トイレで怖い目にあったり殺されたりということがないよう、必ず人がいる状態であるように人が配置されることとなったのだとか。
トイレの係りの人はお給料はなく、チップだけが収入なのだそうです。
さて、そんなわけで観光地や空港ではチップが要りますが、ツアーに組み込まれて連れて行かれるみやげ物屋やレストランではトイレは使い放題(笑)ですから、そういうお店でなるべく行って置くようにしました。
カーペットスクールの前にいたヤギ達です。
とってものどか。
ちょっと小さくて見えづらいですが、前から山のような草を背中に積んだロバが来ています。
本当はもっと近くで撮りたいんだけど、一般人も勝手に写真を撮るとチップを要求されるので遠くから(笑)。
午前中の観光のラストはサッカラ。
ジェセル王のピラミッド・コンプレックスへ。
さっき見た二つのピラミッドは砂漠の真ん中にぼつんとそれだけがありましたが、ここの階段ピラミッドはきちんと入り口や美しい柱廊を通って敷地内に入り、そこから見ることができます。
ここは欧米の観光客でいっぱい。
ピラミッドの横手の砂漠には観光客目当てのロバおじさんや馬おじさんやラクダおじさんがいっぱい。
ロバや馬の背中に乗ってピラミッドをバックに写真を撮ってあげるよ!
って感じです。
観光地の売り子はもちろん、こうした動物のおじさんたちも、日本人はいいカモと思われて眼が合ったり商品を見たりカメラを向けたが最後、付きまとわれて吹っかけられて大変な目にあう、と添乗員さんや現地ガイドさんに何度もきつく言われていました。
なのでよそでそんなのを見つけたら「乗る乗る!」とうるさい王子もまったく乗りたいと言い出しません(笑)。
私も吹っかけられたりチップをせがまれたらうざいので、人間が一緒の動物はあまり見ないようにしていましたが(笑)、つながれていて周りにおじさんのいない馬やロバたちには吸い寄せられていく~~~(笑)。
なんてかわいいの~~~
写真撮ってなでなで~~
バックがピラミッドの馬の写真とかいいでしょ~
「おい、チップって言われるぞ。」とちょっと心配げなパパ。
「大丈夫だよ。動物撮ってるだけだもん。」と私。
しかし目ざとくロバおじさんが近づいてきました。
サラ~っと王子を連れてその場を離れる私。
捕まるパパ(笑)。
「おい、タバコ一本でいいって言ってるぞ。」
パパを見捨てていこうとしているとそういうので、タバコ一本でどこまでOKなのかわからないけど、いざとなればパパに戦ってもらおう(笑)と王子と引き返しました。
おじさんはロバに王子を乗せて自分が頭に巻いていたスカーフを巻いてくれ、パパと自分も一緒になって写真に納まってくれました。
そして私も一緒に撮ってやるからカメラを貸せといわれました。
これも添乗員さんや現地ガイドさんから何度も言われていたのですが、写真を撮ってやるからといわれても絶対にカメラを渡さないこと!と。
吹っかけられてお金を払うまで返してもらえなくなったりするからだそうです。
なのでちょっと迷いましたが、パパの方がガタイが大きいのでいざとなってもたぶん大丈夫だろうと渡して撮ってもらいました。
写真を撮るとおじさんはあっさりカメラを返してくれました。
これでタバコを渡して去ろうと思っていると、王子を乗せたままロバを引いて歩き出そうとします。
「だめだめ!もういいから!」とパパ。
「一分だけ!」とおじさん。
王子を乗せてくる~っと周りを回ってくれ、最後は鞭代わりの杖も王子に持たせてくれて手綱も王子に持たせて一人で歩かせてくれました。
こりゃ~、絶対タバコ一本なんかじゃ済みそうにない・・・
いくら言ってくるだろう??
1000円くらい??
まあ、いいや。
タバコ一本って言ったんだから後はパパに戦ってもらおう。
「え?タバコ一本って言ったじゃないか!
それは最初の写真の代金?
ロバで回ったのはそっちの勝手だろ!
ほら!タバコ全部やるよ!」とちょっと怒っているパパの声を後に王子を連れてさ~っとその場を去ろうとする私の耳に、「1ドル!」というおじさんの声が・・・
え???
1ドルだけでいいの???
なんだ~、最初から言えばいいのに、おじさんったら~
まだタバコを渡そうとしているパパに、「いいよ、パパ、1ドルなら安いよ。
100円であれだけしてくれたんなら安すぎなくらいだよ。」といって1ドル渡しました。
とたんにニコニコして「サンキュー」といって手を振るおじさん。
ということで王子もロバに乗れてご満悦。
お昼ごはんはきれいな中庭のあるレストランでケバブとビュッフェ。
ビュッフェはサラダとフルーツとさまざまな前菜とデザート。
わりとこじんまり。
入り口のすぐ外にあるかまどで焼いているアエイシというエジプトパンはいろんなペーストをつけたり中に具を挟んで食べたりするもので、どこのレストランでもしょっちゅう出ました。
焼きたてのケバブが2,3種類配られます。
飲み物はインクルードされていないので各自頼んで支払うのですが、旅行中どこへ行ってもビールとコーラは高かったです(涙)。
で、その二つはパパと王子が必ずのように飲むんだよなあ・・・
宗教上の理由でアルコールを置いていない店が主流のようですが、観光客のツアーに組まれているようなお店にはたいてい置いてあります。
特別に置いているのだから高いのか?
ならなぜコーラやスプライトも高い???(笑)
炭酸がだめな私はビールもコーラもだめ。
それにせっかくフルーツのおいしい国に来ているんだから、やっぱジュースでしょ!
悪いけどビールやコーラを頼む人が理解できません(笑)。
何があるのか、言われたメニューの中からバナナミルクを頼みました。
しかし・・・待てども待てどもバナナミルクが来ない。
他の人達の飲み物は来ているのに。
こんな時添乗員付きのツアーは本当に楽です。
今までは何かトラぶったらつたない英語力で自分たちでどうにかしなければならなかったけれど、添乗員付きのツアーなら添乗員さんに日本語で頼めばいいだけです。
ほんっとね、添乗員付きのツアー初めてだったけど今回本当に楽ではまりそうでした(笑)。
また、このMさんが本当に良い方で、気配りは細かいし優しいしいろんなことに融通が利くし面倒見はいいし。
他の添乗員さんのツアーに行った事ないから本当は比べられないんだけど、すごく良い添乗員さんでした。
うちなんか子連れなので人一倍お世話になりましたし。
さて、話を戻しましょう。
ジュースはまだかと聞いてくれたらなんと、「バナナがない。」とのこと。
何で今頃そんな話に、と笑ってしまいました。
だってないなら何があるか聞かれた時に言わなきゃいいし、百歩譲ってオーダーの後にないことに気づいたのなら「ないから他のものにしてくれ」といいに来れば良い話です。
それをないから良いや、と放置してたんだもんね。
私がかわいそうじゃん(笑)。
ということで、フレッシュオレンジジュースを頼みなおすと、ビュッフェのデザートの所に山盛り置いてあったカットしてないオレンジを5,6個つかんで厨房へ戻っていきました。
やってきたオレンジジュースはめちゃくちゃ美味でした
午後の観光へ続く~
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