ここでは14年以上書き続けていますので、読者の皆さまには今更でしょう。整備士不足の話です。
3K5K(キツイ、きたない、厳しい、危険、給料安い)と職業階級の底辺に置かれ続けていれば、なり手は居なくなりますよね。
19年の下の記事も関連です。
国は?大企業は?この整備士不足を外国人労働者(外国人留学生や技能実習生)で誤魔化そうとしています。
(トヨタ様が、今日の記者会見でも言ってたらしいね。人手不足の解消策とw)
賃金を上げる気はなさそうです。
不当な要求をするクレーマーを生んだ原因と対処 - 中古車のネットショップCIA
地元愛媛の有名な外車整備屋さんのブログで、クレーム修理を記事にされていたのを見て、車検整備でも販売でも、他の業界でも、こんな時代なので起きう...
不当な要求をするクレーマーを生んだ原因と対処 - 中古車のネットショップCIA
車検などを行う国家資格・自動車整備士の担い手不足が深刻化している。若者の車離れや職業の多様化などが要因といい、試験の申請者は15年で5割近く減った。~
現場では人手不足と高齢化が進んでいる。20年度の自動車整備要員の有効求人倍率は4.5倍で、全職種の1.01倍を大きく上回り、平均年齢も45.7歳で全職種の43.2歳より高い。~(21/9/28 読売新聞)
若者の車離れ でも、職業の多様化のせいでもない!
ま、人口減少時代だし、事故も減っているし、
運転支援装置、カメラなどの普及もあり、板金仕事もどんどん減っているらしいので、
(先日のニュースでは、コロナの影響もあり(出掛けないので車の故障も減った)半減だとか)
生き残りは大変です。
しかも意味不明な『エコ』のせいで、クルマの存在自体が悪者ですもんね。
酷いネガキャンですよ。
EVだらけになれば、これまで学んだ事はほぼ全てパー。
親が「やめとけ」って言うわ。
06/12/2 公開日の記事
ポルシェの整備で有名だった方が、仕事中に亡くなられたというニュースがあった。
>自動車整備士:「ポルシェの神様」工場に死す 毎日新聞
ポルシェということと、レース界(=芸能界)でもかなり有名だったこと、
整備中にポルシェの下敷になってという事故原因だったこと
などでニュースになり、名前が出たのだろう。
が、本当はもっと世に名前が出てもいい職人さんが日本中にたくさんいらっしゃるはず。
と思ったので、記事にしてみました。
レースを走るポルシェじゃなくて、
日々、命をのせて走っている普通の車やトラックなどの
商用車をメンテナンスされている方々の中にもたくさんいらっしゃるはずです。
ただ、こういう職人さんというのは、
口下手でうまく自己表現出来なかったり、
経営には向いていなかったり(興味がなかったり)、
お金儲けに向いていなかったり(興味がなかったり)する。
なので、お金にならないモノに関心を持たないメディアは扱う訳もなく、
「車は壊れないもの」と思っている日本人の
整備・板金の職人さんに対する職業階級レベルは低いものだ。
医者に診てもらったら、「風邪ですよ。」と10~15分で診断されて薬をもらって、
それだけで5000円くらい病院にお金が入る。(今、何割負担だっけ?)
車の調子が悪いと、整備工場で診てもらって調整してもらっても
「ありがとう」もなしに帰っていく。もちろん金など払わない。
医者には「有難うございました。」と言うくせに、
整備士には「何だこの車、壊れてばかりだよ。もう壊れないんだろうな。」という人の多いこと。
普段 何のメンテナンスもせずに乗っていながら、
車検で2年間を見越して数点部品を替えると、
「頼んでいないことをするな。ぼったくりか!」と暴言を吐く。
医者が、定期健診で「精密検査をしましょう。」と言われれば何万円も出してするでしょう。
「結果、大丈夫ですよ。」と言われれば「有難うございました。」というでしょ?
この差を、職業階級差別と言わずになんと言うのでしょう。
じゃ、あんたがやってみな。
これからの季節、手先が凍りつくような工場で、ホイール外して、
ブレーキキャリパー分解して、油だらけになって、やってみなよ。
僕にはとてもじゃないが出来ない。
うちのスタッフのみんなも尊敬する。
安月給でほんと申し訳ないと思うよ。手取りで40万、50万あげたい。
当社の場合は販売車両の仕上げが主だから、まだ将来的には可能になる可能性がある。
(このシステムを広めて、販売台数を伸ばせばいい。みんな、頑張るね。)
が、全国8万箇所と言われている整備工場・板金工場は・・・。
例えば、整備工場で主な収入と言われる車検で10万円と言っても、
5万円以上は税金の集金代行だ。
残りから部品・整備代金、書類手続き、人件費、
さらに納車引取りの手間賃を引いたら、おそらく利益は1万円そこそこだろう。
何時間もかけて、お客様が命をのせて走る車を診て、
今後2年間は安心して乗っていただけるように整備して、手取りは数千円なんです。
皆様、薄利でも、一生懸命仕事をされている職人さん達にお仕事を頼まれる際には、
せめて「ありがとう。」と言ってあげてください。
お願いします。
車は壊れるもの。命をのせて走るものなので。
言えないなら、自分でやりな。
当社は、整備・板金工場さん、職人さんを応援するプロジェクトを運営しております。
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