三吉橋を渡ると商店街は、さらに昭和初期の様相を呈してくる。
以前、美味しいハムカツを食べた「池田屋」さんだが日曜日は、お休みだった。
更に進むと現れるのが創業60年、焼きそばの「磯村屋」さん
ちょうど小腹が減っていたので入る事にして古めかしいドアを開けると一つのテーブルを残して満席であった。
メニューは、いたってシンプルで店が何を食べさせたいか一目瞭然。
とはいえコンビネーションが色々とあるので少々迷うが、今まで食べた事の無い(カレーポテト)の中を頼む事にして妻は、(にくポテト)の小を注文する。
注文を受けたおじさんが入り口横にある鉄板の前にいる、おばあちゃんに「カレポ中とにくポ小ね」とオーダーを伝えてからおばあちゃんの調理が始まる。
焼きそばが出来るまで店の中を眺めるが昭和初期そのままの雰囲気が妙に落ち着く。
壁に「とんねるずのみなさんのおかげでした」内でやっている「きたなシュラン」(外見は汚いけど、味は美味しいお店)の認定書が飾られていた。
どうやらそういう事もあって週末は、相当忙しくなるらしい。
ちなみに浅野忠信などは、 幼少時代からこの店に来て焼きそばを食べていたのだそうだ。
そうこうしている内に運ばれてきたカレポの(中)。
素朴な味だがカレー味のポテトがとても旨い。
(中)なのに量も多く、これで250円だなんて商売になっているのか、と心配になってくるほど。
入り口には、おでんの鍋もあり、食べたい人は、自分で食べたいおでんダネを皿に取るシステム。
坊主頭の中学生たちが何だかんだと言いながらおでんを皿にとって食べていたり、地元の中高年夫婦などがふらっと入ってきて焼きそばを食べてサッと出ていくのを見ていると幅広い年齢層に愛されているお店なんだな、と感動してしまう。
鉄板の前にいるおばあちゃんも相当にお年を召しているのだが元気そのもの!
お勘定をする時に「先日もFMのラジオが取材に来たんだけどね。私は、FMが何なのか知らないのよ。」と笑わせてくれる。
ごちそうさまでした。