ベストセラー作家が刺殺され、現場から新作の最終回原稿が消えていた話。
最終回前に元少年Aに会いにいったのは、本当に更生しているかどうかを見極めるためだったのかな。更生してなさそうだったら名前を書くつもりだったのかな。ギリギリまで葛藤していたんでしょうね。恐怖に押しつぶされそうになっている元少年Aを見て、彼のために必死に頭を下げる妻を見て、もう十分に復讐は果たしたと思ったのかもしれない。
ペンで人を追い詰めるのもやってはいけないことだとは思うけど、気持ちはわかる。ひとの娘を殺して家族みんなの人生をめちゃくちゃにしておきながら、何の罰も受けず、直接謝罪もせず、名前すら名乗らず、それなのに結婚までして幸せに生きていたら復讐もしたくなる。殺すまではしなくても、犯人の人生をめちゃくちゃにしたいと思っても不思議はない。
しかしあの最終回はミステリとしてありなんだろうか…ずっと連載を追ってきて、犯人の正体が明らかにならないまま終わったら、わたしならガッカリしてしまうと思う。まあ犯人の名前だけわかっても意味がないけど。
▼相棒 感想等