瑞原唯子のひとりごと

タワーリング・インフェルノ


1974年公開のパニック映画。できたばかりの超高層ビルで火災が起こる話。

見ているだけで生きた心地がしなかった。高層階で火災が起こると悲惨だとは聞いていたけど本当に地獄。火が迫ってきて自ら飛び降りるとか実際あるみたいですね。ほかにも容赦のない描写がいろいろあって。パーティ会場のほうはわりと落ち着いていたけど、現実だともっとパニックになってめちゃくちゃになりそうな気がします。これを見るとタワマンに住もうとか絶対に思えなくなる。消防士は本当に命がけで大変な職業だなとあらためて。

わたしは高所恐怖症ぎみなので展望エレベーターとか救助かごとかが恐ろしかった。展望エレベーターなんか絶対落ちるだろうとしか思えなかった。ひとりだけですんでまだよかった…そのひとりの亡くなり方がめちゃくちゃ怖かったしショックだったけど。消防士さんも落ちそうになってヒヤヒヤしたけど無事でよかった。救助かごは救助でも乗るのを拒否したいくらい怖い。あんな高所だし、風も強いし、すぐ近くで爆発が起こって爆風もくるし…乗るか乗らないか究極の選択ですね。

火災が起こってるのにパーティ続行する建築主はさすがに頭おかしい。いくら安全に自信があっても何があるかわからないんだしさ。あの時点ですぐに避難を始めていれば、ここまで悲惨なことにならなかっただろうに。そして建築主の娘婿はクズ過ぎて…火災の原因は自分のせいなのにたいして責任を感じるでもなく、他人を蹴落としてまで助かろうとする。さすがに救助かごのところではおまえが死ねよと思ってしまった。

最後の水のところは、助かるかどうかはほとんど運のようなものだろうね。重いものの下敷きになったり、水流で外に放り出されたり、そうなるだろうなと思ってはいたけど、実際に見ると何とも言えない気持ちになる。しかし、確かに大量の水だったけど、それでもあれでほとんど消火できたのが不思議。かなりの部分が窓の外に流れただろうし、そうでなくても満遍なく巡ってはくれないだろうし。

余談ですが、これを見てるときに「劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン」が何度も思い浮かんでしまった。もちろんストーリーは全然まったく違うんだけど、部分的に似た要素がかなり多くて。もしかしたらこの映画に着想を得たんですかね。確かダイ・ハード要素もあったはず…。

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