
新海誠監督作品。17歳の少女が閉じ師の青年とともに災いをもたらす扉を閉める話。
理解しきれていない部分はありつつも最後まで楽しめた。戸締まりの話かと思ったら、鈴芽の個人的な話がメインだったようで。ダイジンが鈴芽に執着しているのは何でだろう。震災の絡め方が中途半端なのはモヤッとするというか…震災のときに扉まわりで起こったことは何も描かれてなくて、現在の事象とも特に関係がないようで肩透かし。
あと主人公が迷わず悩まず間違わず正解の行動がとれてしまうあたりは、ご都合主義に感じてしまう。君の名はでも天気の子でもそうだった。その分さくさくと話を進められるのでテンポはよくなるんだけど、リアリティは薄くなる。まあエンタテイメントとしてはありなんだろうね。
鈴芽の草太に対する気持ちは不思議というか…彼を助けるために自分が身代わりになるとか、一瞬の躊躇いもなく言えるなんて正気か? 家族とか恋人とかずっと大事にしてきたひとならわかるけど、数日前に会ったばかりのひとだぞ…いくら好意を持ったとはいえそこまで??? と思ってしまうのはわたしが冷たいからだろうか。
個人的には主人公より叔母さんに感情移入してしまう。未成年の子が理由もわからず帰って来なかったらそりゃめちゃくちゃ心配するよ。何の説明もなく勝手なことばかりされたらどうしていいかわからなくなるよ。亡くなった姉の子供をひきとってつらかった本音もわかるし…それでもそういう気持ちはいっさい見せなかったんだよね。立派だと思う。
芹澤はいいヤツで好き。草太を心配して家にまで様子を見に来てくれるし、自分が言い出したとはいえ鈴芽を東北まで連れて行ってくれるし、車の中でも深刻な空気にならないようにしてくれるし。いい先生になりそう。
わたしの地元の風景と地図が数秒だけど描写されていたのが、個人的にうれしかった。ストーリーには全然関係ないんだけどね。それなのにどうしてここだったのか気になる…風景でいうなら富士山とかのほうがよっぽど映えるだろうに。