瑞原唯子のひとりごと

チェンジリング

チェンジリング。ロサンゼルスで実際に起きた事件をもとにした映画。行方不明の子供が見つかったと思ったら別人で…というのでミステリっぽいのをイメージしてたら、最初から警察の仕業だとわかるような描き方で、どちらかというと事件より母親の生きざまを見せるような話でした。事件はもちろん恐ろしいけれど、警察も同じくらい恐ろしい。映画やドラマで悪名高いロス市警は実際にひどかったらしい。捏造したあげく、それを訴えてきた一般市民は速攻で精神科病棟にぶちこむと。子供の告白をきちんと聞いてくれた刑事がいたのが救い。殺人事件が発覚するあたりまではグイグイ見せてくれたけど、その後はちょっとグダグダしてきたかな。面白くないわけじゃないけど地味な話が続くので。フィクションだったら息子が見つかって再会するような展開になるんだろうけど、実話だとそうもいかず。息子が逃げたという話は母親にとって希望であり呪縛でもあったよな。諦めることもできず、生涯探し続けることになってしまったんだから。

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