アルフレッド・ヒッチコック監督作品。殺人犯から告解を受けたため真実を語ることができず、犯人と疑われて裁判にかけられる神父の話。
真犯人がクズすぎて。強盗殺人を告解して神に赦された気になって、でも捕まるのは嫌だと拒否し、容疑が神父に向いていると知るとなすりつけようと画策。堪えきれずに真実を話そうとした妻を射殺。何もかも全部ひとのせいで、自分は何も悪くないと思ってそうな感じですね。
わたしは宗教を信じていないのでよくわからないけど、告解したら神に赦されるって何なんだろうな。何をやっても告解したら赦されるなんてシステムだから、悪いことをするひとが絶えないのでは。宗教よりも社会秩序を優先すべきではないのかな。
とはいえ神父が真実を話せなかったのはわからないではない。職業倫理として話してはいけないということになっているから。いわゆる守秘義務。でも自分が疑われてもそのままというのはいささか立派すぎるというか。もし有罪になっていてもそのまま罰をうけたんだろうか。
あと、もし自分以外の無実のひとが犯人にされていたらどうしたのかな。やはり真実を話さずに冤罪を見過ごすのだろうか。それは神父として人として正しい行動なんだろうか。