Honey Bitter 1巻

Honey Bitter 1巻。小花美穂さんの新作です。買ってみました。何も京都で買うことはないと思ったのですが、見つけたのでつい買ってしまいました。今回はちょっとだけ大人向けですね。掲載誌はCoockie…って初めて聞きました。矢沢あいさんの「NANA」（読んだことはない）を連載している雑誌ですか。以前、りぼん以外で連載したいというようなことを書いていたので、楽しみにしていたのですよ。

人の心が読めてしまう女の子・珠里（19歳）が、普通の生き方をあきらめて、その能力を活かし叔母さんの探偵事務所（というか何でも屋？）を手伝うことを決意した、というあたりから始まります。友達もひとりだけ、一度だけ付き合った男は最悪、母親からも気味悪がられていたらしい…。と書くととんでもなく暗い話のようですが、小花さんですので重たいだけの話ではありません。いつもの独特のノリやギャグっぽいシーンもちゃんとありますし。

吏己が本当に最悪なだけのやつだったのか。過去はそうでも今は変わったのか。変わったとしたらなぜ変わったのか、何かきっかけがあったのか…というあたりが気になります。

あとは早穂さん。元刑事ということでしたが、刑事時代はどうだったでしょう。敏腕であることは間違いなさそうですが。刑事をやめて独立することになった理由（きっかけ）は何だったのでしょうね。深い何かがありそう。肝が座っていて、仕事に厳しいというあたり、けっこう好きです。珠里は早穂さんの心を読んだことはないのかな。ていうか、早穂さんの心も読みにくそうですね。心でも嘘をつけそうな感じがします。（ヒドイ？）

陽太みたいな毒気のないヤツも好きです。汚れのないというのとは違って、普通に人間が考えるようないやらしい面（競馬とか）もあったりするのですが、ストレートで嫌味がないです。

しかし、人の心なんて読めてしまったら、私ならとっくに気がおかしくなっているでしょうね。感情を感じるというだけならまだしも（それでもつらそうですが）、はっきりと言葉で聞こえてきたらたまらないです。自分に関することでなくても、人間の汚い心を見せつけられたら、へこむし泣きたくなるし、生きているのが嫌にさえなるときがある。（２ちゃんねるを見るだけでめちゃくちゃな気分になりますよ…）。もし自分に対する悪口までを読めてしまったら、とてもじゃないけど耐えられないだろうなと。