ほうずき

その昔
ほうずきは
鳴らすものでした。

赤いほうずきの皮は
バナナの皮のようにむいて
中にあるほうずきの実を
ていねいにもみほぐします。

ほうずきの
皮を付けとく派と
皮を取る派の二つに分かれ
管理人は皮を付けとく派でした。

皮はバナナのようにむいて
そのまま実につけたまま作業にかかります。
これが「皮を付けとく派」の流儀です。

実の薄い皮が破れないように
やさしくやさしく
忍耐つよくゆっくり
もみもみします。
このもみもみが大事です。

柔らかくなって
薄皮に小さな種がバラバラに浮き出て見えてきたら

ここからが一番の難所!

皮の部分を回しながら
慎重にとにかく慎重に
引っ張りながら穴をあけるのです。

うまく取ると
皮と種の芯のようなものが一体となって
穴が出来ます。
中から汁と種が出てきて
やったぁーとなります。

でもこの時点で入り口が破けることが多いです。
穴の入り口は笛の口部分になる大事なところ
決して無理はいけません。

成功率は3つに一つ
熟練すると触るだけ
うまく種のとれるほうずきがわかるようになり
成功率は格段に上がります。

破けずうまくできたら
丁寧に水洗いして
ほうずき風船が出来上がります。

これを口に入れて
ほうずき風船を
歯で押し出し唇でつぶしながら音を出すのです。

今思うと
なんであんなにも
あの音を出したかったのか?
謎です。

だってね。
とてもみょうな音なのです。

小さな管理人は
ほうずき名人の口元を
憧れと尊敬の眼でみておりました。

熱心な練習のかいあって
管理人も音を鳴らせるようになりました。

でもやっぱり
今思うとホントにへんな音。

子供とはいえ
自慢げに鳴らしていた自分が恥ずかしいほどに
記憶の中の音は
ブーブークッションのような異音だったと思います(^^;)

今は甘い食用ほうずきも出てますが
あの渋いほうずきの味も悪くなかったですね(*^_^*)
手のひらに染み付いたほうずきの渋みが懐かしい。


ラヴィ夏の箸袋 ほうずき(*^_^*)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 夏の夕立ち 守り神さま »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。