祭壇での聖母の御出現
修道服をさずけられた後、シスター・ビスケイブリュは、前に述べたように学校で教えるために下セーヌ地方に派遣されました。到着後まもなくの1840年9月8日、聖マリアの誕生の祝日に彼女に別の御出現がありました。
神の母は彼女の黙想中に御出現され、右手には炎に包まれた御自身の心臓を持ち、もう片手にはスカプラリオのようなもの、正しくはスカプラリオの半分を持っていました。それは四角形をした緑色の一片の布で、緑色のひもで中央から吊り下げられていて、首にかけられるように、ひもは閉じられていました。全体は、スカプラリオと呼ばれるものよりも、布でできたメダイのように見えました。片面には、以前の御出現でお見せになったような聖母マリアの御姿があり、もう片面には光線を放って全体が燃え立った、太陽より輝き、水晶と同じくらい透明な心臓が描かれていました。これはまさに、シスターが幻視について描写するために使った表現です。その心臓は剣で貫かれ、金色の十字架が頂点に置かれた楕円状の文で囲まれていました。それは次のような言葉でした。「聖マリアの汚れなき御心よ、今も臨終の時も我等の為に祈り給え。」それと同時に、幻視の意味を表す内なる声がシスターに聞こえました。
彼女は、この聖なる絵が愛徳姉妹会を介して、魂の、特に不信人者の回心に貢献し、彼らに臨終における救いを与えるためのものであること、またその複製をできる限り早く作製して、確信をもって配布すべきであることを確信しました。
彼女の親しい友人にシスター・ビュシェポという人がいました。この友人は、シスター・ビスケイブリュがこの新しい恵みについて1840年10月8日付の手紙で最初に伝えた人でした。シスター・ビスケイブリュは、このやり取りを恐る恐る秘密のうちに行い、「これはすべて想像の産物(妄想の類)ではないかと恐れていて、またこのやり取りを内密にしておくようにお願いしたい」と言いました。また、彼女は付け加えて、「しかし、もしわたしがそれをアラデル神父に話す必要があるとシスターが信じるのであれば、わたしはそうしましょう。」と書きました。
そうこうしているうちに、再び同じ御出現が、1841年8月15日と9月13日に繰り返されました。そして、シスター・ビュシェポはアラデル神父にそのことを短い手紙で知らせました。「シスター・ビスケイブリュは、聖母の被昇天の祝日と今朝の感謝の祈りの際に、聖母マリアと、すでにわたしがお話したスカプラリオを再び見ました。シスターはアラデル神父に話さずにはいられないと強く感じていて、これは彼女に大きな苦痛を与え、わたしも同情しています。この手紙を神父様に書きことを彼女に約束しましたので、彼女が神父様の部屋に会いに行ったときには、どうか話をよく聞いていただいて彼女の気持ちを楽にしていただけますように。」
次の木曜日の9月16日に、アラデル神父は実際にこの手紙を受け取りました。しかし神父はそれを重要なものと思っていなかったのでしょうか、思慮分別によって急ぐ必要はないと思ったのでしょうか、使徒にならって(第一ヨハネの手紙4-1)これらの超自然的な御出現が神から来るものであるかを確かめるために、実際にそのスカプラリオを作製して配布しようとはまだ思いませんでした。
ところが、聖母マリアはそのことについて、1842年5月3日の聖体拝領の日の朝の黙想のときにシスター・ビスケイブリュに現れ、スカプラリオの作製が遅れていることについて不満を述べられました・・・・・。
(つづく)
--------------------------------------------------------------------------------------
*お知らせ
「緑のスカプラリオ」がまだ若干、手もとにございます。お祈りに役立ててくださる方がおられましたら、お分けいたします。下記のメールアドレスに住所とお名前をお知らせくだされば「緑のスカプラリオ+お祈り用リーフレットセット」を無償で郵送いたします。なお品切れになりましたらご容赦ください。
なお、いただいた住所などの個人情報の秘密は厳守いたしますのでご安心ください。なお、お送りする「緑のスカプラリオ」はカトリックの司祭の祈りにより、すでに祝別されておりますので、大切にお使いください。
緑のスカプラリオの入手(購入)方法
「いつくしみセンターのWebショップ」を検索して注文できます。
http://mercy.cart.fc2.com/
一枚(108円)から購入できます。
なお、これにはリーフレットのような説明文は付いていませんので
下記の*インフォメーションに掲載した説明文(緑のスカプラリオ説明用リーフレット)をご利用ください。
なお購入時には、まだ司祭により祝福されていませんので、ぜひカトリックの神父様に
「祝福の祈りをお願いします」といってお願いしてください。(時間はかかりません)
また何かご質問がございましたらコメントかメール(cha6ku6@gmail.com)していただければ幸いです。
*インフォメーション
「最も小さい霊魂の会」の趣旨に賛同いただけて入会を希望される方は
使徒ヨハネさんの john note 最も小さい霊魂の会 入会案内
https://blog.goo.ne.jp/johntherese7365/e/bd406a198c8f5684273085da5887d972
をご覧になりコメントでハンドルネームとお住まいの都道府県名だけで結構ですので
ご連絡なさってください。共に三つの祈りを唱えましょう。おまちしています。
十 最も小さい霊魂の会で唱える
「(永遠の命に至る)小さな三つの祈り」をここに再掲します。
小さな三つの祈り
①コンソラータの祈り (主イエズス・キリストより伝えられたもの)
「イエズス、マリア、あなたを愛します。霊魂を救ってく ださい。」
(イエズス、マリア、あなたを あいします。れいこんを すくってください。)
②緑のスカプラリオの祈り(聖母マリアより伝えられたもの)
「聖マリアの汚れなき御心よ、今も臨終の時も我等の為に祈り給え。」
(せいマリアの けがれなき みこころよ、いまも りんじゅうのときもわ れらのために いのりた まえ。)
③不思議のメダイの祈り(聖母マリアより伝えられたもの)
「原罪なくして宿りたまいし聖マリア、御身によりたのみ奉る
我らの為に祈りたまえ。」
(げんざいなくして やどりたまいし せいマリア、おんみに よりたのみたてまつる
われらのために いのりたまえ。)
---------------------------------------------------------------------------------
以下の「兄弟ブログ」もぜひごらんください。
(お互いの知識を補うような関係となっています)
(1)「緑のスカプラリオ」の説明用リーフレットが公開されています。
https://blog.goo.ne.jp/nyaako28
祈り方の説明・歴史、由来、その意味・効果・特長などが簡潔に
記されています。「緑のスカプラリオ」を購入されたときに
これをみれば、使い方がすぐにわかり祈れるようになります。
(2)「最も小さい霊魂」の会を知っていますか?
https://blog.goo.ne.jp/hanaku6
イエズス・キリストご自身がシスター・コンソラータに啓示して
創設させた「祈りの会」のことが詳しく書かれています。
また、永遠の命にいたる「三つの祈り」についても説明されています。
☆おしらせ(1)
少しでもカトリックの教えに関心のある方々が、この要理を読んでカトリックの信仰が決して子供だましのような教えではなく、論理的に堅固であり、十分に説得的であることを理解してもらえば本望です。
✰おしらせ(2) 聖母信心書の決定版である「聖母マリアへのまことの信心」をご紹介します。➡ https://ameblo.jp/cha6ku6/entry12533328485.html
歴代の教皇からの推薦もあります。全11巻となっていますので、第一巻からお読みください。>
ー以上ー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます