2008.11.02
木曽殿山荘→空木岳→南駒ヶ岳→越百山→越百小屋(登山)
2日目、空木岳への登りから開始しました。朝一番だったので、雪が凍っていたのでアイゼンを使用しました。今シーズン最初の雪山となりました。空木岳は完全な岩稜で凍っていました。積雪は30cm程度でした。それに加え風が強く、一日中だったのでやっかいでした。



上写真場所からの風景。まずは登ってきた方向(北側)を振り返ります。宝剣岳の山容が分かりやすかったです。稜線の左奥は乗鞍岳だと思われました。そのアップ写真も添付します。

上写真場所からの風景。東側には南アルプスが連なっており、鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳が見えました。
これから向かう空木岳、赤椰岳、南駒ヶ岳が続いていました。
ここを登り切れば空木岳が近づき、山頂まであと一息でした。
空木岳までの第一ピークまでは普通に登ることができましたが、そこからは岩場を乗り越えるコースとなりピッケルが邪魔になり、ザックに取り付けました。後に、この取り付けが失敗だったと思い知らされることになりました。山荘から空木岳山頂まで1時間40分ほどで到着しました。天気は良く、山頂からの景色は見事でした。南アルプスは全域、八ヶ岳、奥秩父、浅間山方面、乗鞍、御獄、恵那山など、360度の大パノラマが広がっていました!登ったかいがありました。
空木岳山頂から八ヶ岳、南アルプス方向を望みます。空が青く澄み渡り、雲の形が絵になります。
南アルプス全体を望みます。また、鋸岳、甲斐駒ヶ岳をズームアップしてみました。

空木岳山頂から八ヶ岳方向を望みます。眼下の伊那谷を挟み、その一番奥に連なって見えました。

空木岳山頂から中央アルプス北方向を望みます。
空木岳山頂から御嶽山方向を望みます。
しばらく写真撮影し、南駒ヶ岳へ向かいました。
赤椰岳、ルート途中の風景。

ここを登り切れば赤椰岳が近づき、山頂まであと一息でした。
赤椰岳山頂から南駒ヶ岳方向を望みます。
赤椰岳山頂から南アルプス方向を望みます。荒川三山、赤石岳、聖岳と思われました。
赤椰岳山頂付近から中央アルプス北方向を望みます。ハイマツ帯にうっすら白粉を塗したような風景でした。
積雪はさほど変わらず、しかし、岩場が凍り、進路を示すペイントが所々で見えなくなっていました。中でも、南駒ヶ岳山頂下の岩場はルートファインディング(ササヤブ、岩場、雪山などルートが分かりにくい所を、自分で見つけ出し進むこと)を強いられました。少し行ったり戻ったりしながら突破しました。ここの山頂は空木岳以上に素晴らしかった!空木岳からの縦走コースが見え、また、越百山への尾根も見渡せました。ここで昼食にしました。頭上が騒がしいと思ったら、ヘリがうろついていました。雪山になり危険が増すので安全パトロールをしていたのでしょうか。双眼鏡で見られていたのかな…?


越百山方向を望みます。標高を下げていくことが分かりました。
南駒ヶ岳を後にし、越百山へ向かいました。途中に大きなアップダウンがあり、アルプスに来ていることを実感させてくれました。先ほどとは異なり、ハイマツ帯を通る頻度が多くなり、標高を少しずつ下げていることを実感しました。
ルート東側には南アルプスを常に見ることができました。伊那谷を挟み、その向こうに南アルプス。とても好きな風景となりました。


越百山途中にある仙涯嶺。尖っており形が格好よい山でした。
仙涯嶺を越えてから下り、その途中で振り返った風景です。左に南駒ヶ岳、右に仙涯嶺。
越百山へ緩やかな登りを歩いていきました。
ついに越百山に登頂しました。ここまで稜線歩きが続きました。
越百山から振り返った南駒ヶ岳は最高に絵になります!ゴツゴツした岩稜にまばらな雪と、緑が残っていました。これで絶景は見納めです。山頂から越百小屋に降りました。

越百小屋に到着し、ここで茨城県から来ていたご夫婦と知り合いました。ご夫婦は、学生時代にワンゲルで一緒であり、その後結婚されたとのこと。そうした出会いはいいものですよね。数十年経ったいまでも、一緒に山を歩いていることは素敵なことだと思います。このご夫婦は北海道・礼文島に行った時に、自分みたいな日本一周中の自転車旅人と出会ったそうです。そんな話も聞かせて頂きました。楽しいひとときでした。ありがとうございました。