
九月始めに、マルセイユの海辺にそそり立つホテル内のレストランで働いていた藤沢哲平さんが帰国しました。藤沢さんは、今年の日本の夏の暑さに驚いていました。マルセイユは夏でも最高気温が30度程度で、10月頃まで海で泳げるそうです。ホテルの目の前が海ですから、よく泳いでいたそうです。帰国間際には、「送別の儀式」と称して、真っ暗な夜の海に同僚達が藤沢さんを放り投げたそうです。








日本でも職場の雰囲気が険悪になることはあると思うのですが、異国の地ですと、日本では考えられないような仕打ちに遭うこともあります。哲平さんは、一年間のフランス修行で、色んな困難を乗り越えて、またいっそう強く、男らしくなって、料理人としても腕を上げました。


私は、哲平さんのように忍耐強く、そして創造的に何かをつくる人達が大好きです。




哲平さんの夢はもちろん、自分のフレンチレストランを持つことなのですが、肉料理のない、「豊富な魚料理を中心にした美味しくヘルシーなフランス料理」を創ることだそうです。私は魚料理が好きですので、今から哲平さんの夢を共有しています。隠された苦労が多いと、夢が達成された時の喜びもひとしおです。

