今日は久しぶりに雨が降り、連日の猛暑も中休みという感じの涼しさです。また、明日から暑さがぶり返しそうですので、ほっと一息つける今、清涼感漂う写真を掲載します。
何度もこのブログに登場しているエリーズ先生の出身地はプロヴァンス地方の(彼女によれば)名もなき小さな村で、今年、御里帰りした時に、彼女は沢山の写真を撮って、生徒さんや私に見せてくれました。
私は中でも、カマルグの白い馬の写真に魅了されました。こんなに美しい野生の馬が木陰にひっそり佇んでいる姿は幻想的です。東山魁夷画伯は、ヨーロッパの森と湖に溶け込むように底光りの美しさを湛えた白い馬を描きましたが、その神秘的な絵画とともに、アルベール・ラモリス監督の映画「白い馬」もまた、胸を締め付けられるような不思議な魅力に溢れた作品です。「白い馬」は五十年以上も前に制作された短編フランス映画で、ラモリス監督の「赤い風船」と同様、心にいつまでも余韻が残る秀作です。どちらの映画も純粋無垢な少年が主人公で、その少年達の眼差し、表情が清冷で憂いを帯びていて胸に迫ります。
カマルグは白い馬だけではなく、野生のフラミンゴもまた素晴らしいです。女優の内山理名さんがある旅番組で、フラミンゴの群れを見て、息を呑んで「神々しい」と言った時のその瞳、その顔がとても綺麗で印象的でした。「ペンギンが空を飛ぶかどうか」はちょっと疑問なのですが内山理名さんの心を揺さぶったフラミンゴは華麗に空を舞います。一つの想い、一つの魂で結ばれているかのように息を合わせて飛んでいるフラミンゴは本当に神々しいです。
そして、寛いでいるフラミンゴは可愛くて、近くに寄りたくなります。こんな素敵な地方が実家の近くにあるエリーズは幸せですね。ということを、私がエリーズに伝えると、日本の田舎も美しいのにどうしてそんなこと言うのとまた切り返されました。
それで、私は今年の夏は、近場の魅力を探る小旅行に出かけようと思っています。それでは皆さんも素敵な夏休みを満喫して下さいね。