おでかけ

写真整理を兼ねて

2011年6月18日(土) 建仁寺

2011-10-25 00:00:15 | in Kyoto

建仁寺は建仁2年(1202年)将軍源頼家が寺域を寄進し

栄西禅師を開山として建立。

その後禅僧が入り、純粋な禅の道場となった

臨済宗建仁寺派の大本山で

敷地内には多くの塔頭(たっちゅう)があります

臨済宗の建物によくみられる造りです

ここにあるのが、資料集などでよく目にする 「 風神雷神図屏風 」

もちろんこれは本物ではありません (^_^;)

が、暗い中 金色を放つその姿にはおぉぉ~と圧倒されます

当時の人たちもさぞ驚いたことだろうな

方丈にはこんな襖のお部屋(?)もあります

夜、暗かったら怖いなぁ

迫力満点の龍です

臨済宗と言えば、お茶とお庭

こちらは潮音庭

まわりをぐるりと廊下が囲み

四方から角度を変えて眺められます

どの角度がいいかな?

緑がきれいで静かでずーっと座っていたくなるようなお庭です

潮音庭という名前は

潮の音が聞こえた?聞こえるような眺めだった?・・・思いを馳せます

そして下は〇△(まるさんかくしかく)乃庭

あいにく工事中でした (>_<)

横にはこんな掛け軸もありました

そして、茶室(東陽坊)

こちらへは方丈から外用サンダルに履き替えて向かいます

にじり口にある説明書きを読むと

利休七種の中の「東陽坊」という茶碗とゆかりがあるようです

建仁寺の法堂(はっとう)には天井に双龍図があります

こちらは平成になってから描かれたものらしく

写真撮影がOKでした

うーん・・・きれいだったけどやっぱりきれいすぎる?

妙心寺のが私は好きかも

 

 


2011年4月24日(日) 仁和寺

2011-10-24 14:32:04 | in Kyoto

前日はかなりの雨でしたが翌日にはあがり

妙心寺の辺りからてくてくお散歩

龍安寺の近くなのでやはりゆるい上り坂ですが

歩くにはちょうどいいくらいの時間です。

団体もあり、結構な人出です。

世界遺産 仁和寺は仁和4年(888年)に宇多天皇により作られたそうで

皇子・皇孫が門跡を務めたことから

門跡寺院の筆頭とされ、「御室(おむろ)御所」と言われているそうです。

(注:門跡寺院とは皇族・貴族が住職を務める特定の寺院のこと)

歩いてくる途中にも御室という地名をよく見かけ

ここの桜は御室桜と言って有名です。

今回それも目当てだったのですが・・・

ちょっと遅かった (^_^;)

前日の雨でずいぶん散っていましたが

残った花はしずくの重みを受けながらも

まだ咲き誇っていました。

下のアングルがよく写真で撮られるようです。

この場所は満員でしたが

にわかカメラマン何とかがんばって撮ってきました。

もう1週間いや3-4日も早かったらきれいだったかな~

御室桜の特徴はその背丈のかわいさです。

右下の竹製の手すりこれは人の腰の高さくらいなので

桜の背丈が人より少し高い程度

歩いていると目の前に桜の花があって

その近さにちょっと感動

満開の時にぜひまた見たい。

つつじが鮮やかな青みがかったピンクできれいでした。

花が少し小振りでよく見かけるのとは違う種類のよう

紅葉もきれいなのかな?

そしてこれが先ほどの写真スポットから見えた五重塔

ご本尊は大日如来だそうで

四方を仏様に囲まれ安置されているそうです。

正面には大日如来を意味する額が懸けられとあったけど・・・これ?

真言宗によくある梵字のようにも見えます

そしてこれは九所(くしょ)明神

伽藍を守る社なのだそうです

お寺の中に神社?とちょっと不思議な気もしますが

勉強しないといけませんね (^_^;)

こちらは経蔵(きょうぞう)

真言宗の仁和寺ですが、窓は臨済宗によく見られる釣鐘型

禅宗様と言われるものだそうです

中には八面体の回転書架、各面に96箱総計768の経箱

きちんと温度・湿度管理されているのでしょうね

そしてこれは観音堂

千手観音菩薩を本尊とし、不動明王・降三世明王

周りに二十八部衆を安置しています。

法話があるということで15分ほど周りを散策しまた戻ってきました。

若いお坊さんが大きな扉をひとつひとつ開けていきます

中は撮影禁止

法話を聞く人で満員です

みなさん正座をし、私も慣れない正座をしながらかしこまり。

でも建物や安置してある仏像の重々しさとは相反して

お話をしてくださるお坊さんの語りは軽妙でした

ラジオのDJ ?はたまた綾小路きみまろ?とみまごうばかりの

テンポ、笑い、しかし最後はみんなを頷かせる

「 あなたの家族、あなたの仕事、あなたのまわり

 みんなあなたにちょうどいい 」

初めて法話というものを体験したけれど

また機会があったら待ってでも聞きたいと思わせる

さすがの20分でした。

 


2011年4月23日(土) 大心院(妙心寺)

2011-10-22 00:00:15 | in Kyoto

大法院のあとは同じ敷地内の大心院に(名前が似ててこんがらがる・汗)

雨はまだまだしっかりと降っている

でもお寺は晴れても雨でも雪でも

それぞれの趣があっていい感じ

これは玄関

なんか普通のおうちみたい

上り口の呼び鈴で拝観料を払って右の通路を。

臨済宗でよく見かける釣鐘形

このピンクのお花は何かなぁ

これが 「方丈東庭(通称・阿吽庭)」

阿吽というからにはどこか対になっているのかな

パンフレットには

「石で仏、菩薩を象徴した第二の本堂」

全体が一枚に撮れなくて残念

枯山水の波紋

わりと強い雨だったけど全く乱れない

鮮やかな赤いお花を咲かせた木

お隣は石仏

雨が降ってるから色がくっきりでした。

あと、大心院で忘れてはならない特徴は、宿坊があるということです。

宿坊なのでトイレ・洗面など共同のようでしたが

貼り紙には手書きの英語表記もあり

外国人の方も利用されるようです。

朝はお勤めにも参加でき、その後お話も聞くことができるとか。

こちらは泊まられた方の体験記がHPにも色々と紹介されていますが

好評なようで、いつか泊まってみたいかも (*^_^*)

 


2011年4月23日(土) 大法院(妙心寺)特別公開

2011-10-21 00:00:26 | in Kyoto

桜も終わり

新緑の季節に移りかける時期です

妙心寺の塔頭に新緑と紅葉の時期のみ

特別公開するところがあると聞き行ってきました。

大法院です

松代藩主真田信之の菩提寺で、その名は

信之の法名 「大法院殿徹岩一明大居士」 に因んでいるそうです。

上り口には清楚なお花が凛と入っていました

雨のたくさん降る日でした

上がると靴下が湿っていて・・・

こういう時は靴下の替えを持つべきだった。と初心者は反省

何を見ても日本の美を感じます

手前に置いてあるのは、石 です

うーん・・・どういう石かしら

そしてこれがメインの露地庭園

「 『 露地 』 とは茶室に付随する庭のこと 」(大法院パンフより)

庭を正面に手前に赤毛氈が敷かれ

お抹茶をいただけます(拝観料に込)

且坐喫茶(しゃざきっさ)という言葉があるそうです

   まあ、坐ってお茶でも召し上がれ。

   大法院の庭を眺めながら、

   一服のお茶を飲むゆとり。

   心が和む大切なひととき。

とパンフレットの表紙にあるように

大法院の露地庭園とお茶は深いつながりがあるんですね。

お茶の写真も撮ったけれど、いただいた後で

先に撮らなきゃ とこれまた初心者失敗 (+_+)

緑が活き活きとしています

下は露地庭園の右側です

左の障子の裏に石があり、右の蹲踞(つくばい)が見えていました

雨のおかげで色が鮮やか

拝観者も男性がひとりいらっしゃっただけで

座って眺めているといつまでも居られそう

これが秋には紅葉に変わると聞けば

行くしかない!\(^^)/

お庭以外にも

禅語 「長空鳥任飛 」(長空飛ぶ鳥に任す)

心境の思うままに自由自在の有様を表現した言葉を画に表わしたもの

松代藩士で真田家の儒臣であった 佐久間象山 の掛け軸

攘夷派に暗殺された象山のお墓は大法院にあるそうです(大法院パンフより)

茶室もありますがピントがぼけてます (^_^;)

明るさはデジカメで調節するより、取り込んでから調整する方が

やっぱいいみたいですね φ(.. )

釣鐘もあります

次は紅葉の季節

秋の特別公開の時に行こう!

 


2011年4月16日(土) 龍安寺の桜

2011-10-20 00:00:58 | in Kyoto

退蔵院を訪れた後

距離はちょっとあるけれど、交通機関だと遠回り

ということで歩いて世界遺産 龍安寺へ。

ゆる~い上り坂

途中嵐山電鉄を横切る

急いで歩くとちょっと息が切れる (^_^;)

 

ソメイヨシノは散りかけていました。

でも、枝垂桜はまだ十分美しい

龍安寺に来たら、石庭を見なければ...

ということで行ってきました。

こちらも満開

白い庭砂と枝垂桜の淡い色との組み合わせが美しい

写真の腕がなくて、ちょっと残念。

石庭と言えば、庭の謎

実際より広く見えるよう石の配置、土塀の高さが考えられているとか(遠近の謎)

15個の石は同時にすべてが見えないよう配置されているとか(作庭の謎)

土塀が油入りの材料で堅牢に作られているとか(土塀の謎)

石の裏に「小太郎・口二郎」の刻印があるとか(刻印の謎)

修学旅行生の声が「いち・に・さん・し~・・・ あとどれ~?」

あちこちで聞かれました。

数えられるかな?

実際は見える小さな石が写真では難しいですね (^_^;)

一人静かに眺めることができたら、宇宙が広がるかしら

禅は哲学?宇宙?深いなぁ。

龍安寺の見どころは石庭だけではありません。

これは「知足の蹲踞(つくばい)」と言われるものです

「吾唯知足」(われ、ただ足るを知る)が刻まれていますが

真ん中の水をたたえているところを 「口(くち)」とし

上下左右に 「五・疋・矢・隹」を配置してそう読ませています。

誰が考えたのでしょう

そして茶花として使われることが多いと言われている侘助

これは日本最古の侘助椿と書いてありました。

仏教については日本史のそれも薄い知識程度しかないけれど

臨済宗はお庭がきれいで

お抹茶を出してくださるようなお寺が多いような気がします。

そういったものを大切にする教えなのでしょうか

勉強してみたいけど際限がないかも? (^_^;)

日ごろ気が付かないけれど

自分は日本人なんだな~というのを静かに実感させてくれるような

気持ちと景色が何だか融和するというかシンクロするというか

穏やかな気持ちになります。