霧雨に煙る埼スタ 逆境を乗り切る男達(最終)

昨日はシーンと静まり返った巨大な埼スタでアルビの凱歌だけが歌われるという稀有な経験。
これに勝ち点3が加わるのも時間の問題かなと、期待をして帰宅の途へ。
スタジアムを出てから道を間違え、駐車場とは別方向の駅のほうに向かう。
途中、気がついて慌てて戻る。
そのためたっぷり20-30分は歩いたかも知れん。
その間、新潟、浦和両サポの入り混じる道々で浦和サポの不満が聞こえてくる。
聞いていると切実に危機感を抱いている方々がほとんど。
フロント、監督、選手、そして観客の問題。
どこも何かしら問題は抱えているわけで。それを真剣に考えているのはすばらしいと思います。
後は実行あるのみですが。それが中々上手くいかないのも現実。

駐車場から車は難なく出たものの、また道を間違えて高速に入れず、下道を北上、加須インターから入りました。
途中、事故渋滞で結局戻ったのが10時半。
それからアップ作業。
今朝は6時起き。(まあ習慣で目が覚めるんですけどね。)
昨日の試合の録画を見始めた。
前半の浦和の攻撃はすばらしい。
新潟はセカンドボールが取れないし、ミシェウが動けてないし。
ところが30分辺りの藤田のクロスがロペスの頭に合ったあたりから、状況が変わり始める。
あれ? もう浦和の中盤も含めて動けてない? なんて考えてしまった。
後半、慶行が投入されてからさらに中盤から前が活性化。
現地では見えてなかった部分がつながり、納得した次第。

結論から言うと、右サイドの立て直しに成功、左サイドはぼちぼち、ようやく開幕戦の後半近辺までもってこれたような動き。
それにしてもロペスを獲得した事を今年のフロントに感謝しなければならない。
技術云々ではなく、これだけ献身的なブラジル人を続けて取れることの不思議さ。
他のチームとは異色の人選なのだろう。
新潟ブランドはさらに揺ぎ無いものとなるに違いない。

そして黒崎監督のコンバート能力の高さ。
この試合、福岡戦以来の右SHに入った藤田がまたビンゴ。
前エントリーでも何回か書いてはいましたが、現実的ではないと私自身も思っていたもの。
西大伍の穴埋めというより、今考えるとマルシオの穴埋めと言い換えていいのでしょうか?
マルシオと並べるのはおこがましいですが、少なくともピカイチのクロス職人であることは間違いなさそうです。
それがSHに入ることで機会が増える。
中々、前目に持っていかない(三門を試していたこともあり)監督の意図は分かりませんでしたが、満を持して
試してよかったねと。
石川選手も本来の左SB。相手の高崎に対峙したわけですが、そこそこであったし、高徳以上にオーバーラップ。
どんどん前に出る辺りは面白い存在になりそう。
ヨンチョルと組ませると面白そうである。

ココに来てようやく駒が揃い、また育ってきたと見るべきでしょうか。

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浦和戦を観戦中、前半リードされていて話していた事。
「浦和はこの前半のサッカーはいいけど、何だか閉塞感があって、今はいいけどこれ以降のサッカーは結果が出ないかも知れない。」

明らかにマルシオが浮いている時間が多すぎ。
目の前にボールを持ってきてもフォローに入る選手が遅い、少ない。
去年ならマルシオに一人二人ともれなく付いてきたフォローがいない。
個人で突破するのが基本でしょうか。
マルシオはムリ。
ボールを散らしながら自分を活かすタイプには今のシステムは合わない。
またエジとの距離感もちょっと遠い気がする。

昨日のアルビはそのポイントに上手く石川、千葉がついていたし勲までがバックアップに入るという念の入れよう。
わかってんじゃん。
昨日は代表組のテンションが高く、非常に見ごたえがありました。
大輔、高徳はもう安心して見ていられる範囲。
来月抜けるのがまた痛い。

で、一旦中断、広島戦は2週間後です。
この時にはヨンチョルが戻り、7月には菊地も戻ってくるでしょう。
つまり戦力が充実するのは7月中。山形戦あたりでしょうか。
天地人ダービーは盛り上がれるか。