手術開始は、17日13時の予定だった。
絶食だったが、水やお茶はOKだったので、麦茶を飲みながら空腹を紛らす。
13時になってもお呼びが掛からない。
前の手術次第、とは言われていたので、特に焦りはない。
14時過ぎに、14時半開始なので14時20分に手術室に行こうと看護師さんが伝えに来た。
おお、ついに来たか。
午前のうちに点滴は腕に刺さっている。
これをスタンドにぶら下げて、歩いて手術室に向かった。
これまでの手術では全て皮膚科外来の処置室で行われたので、大学病院の手術室に入るのは初めての経験。
なんだか手術室に入ると、ドキドキソワソワしてきてしまった。
手術台にうつぶせで寝ると、手術のために着ていた手術着を脱ぐことになった。
首筋だからね、襟元とかが邪魔かも。
その後は、体勢を決めるのに時間が掛かった。
私の負担が軽く、さらに首筋がしっかり伸びる体勢。
結局、ドーナツ枕を使ってそれに私が顔を埋める形で収まった。
ただ、さすがにうつぶせでマスクは辛かったので外させて貰った。
手術の時間的には30~40分程度だったと思うが、よく分からない。
心電図の音らしきものはずっと聞こえていたし、手術中の先生達の話や雑談も全部聞こえていたので、退屈はしなかった。
全てが終わり身体を起こすと、結構無理していたのか、頭がポワンとしていた。
立てるかな?と不安になったが、入室するときに送ってくれた看護師さんが置いていった車椅子が手術台の隣に広げられた。
助かった…!
ゆっくり手術台を下りて車椅子に座り…と言いたいところだが、車椅子に座るとき、ドサッとなってしまった。
やはりかなり消耗していたようだ。
担当の看護師さんが迎えに来て、看護師さんが車椅子を押して病室へ帰還。
イメージとしては、歩いて颯爽と帰るというのを描いていたのだが、さすがに無理だったか。
術後の血圧や体温を測定、ペットボトルの水が飲めることを確認して、点滴も抜去。
ようやく全て終わった。
母からLINEが入っていたので「14時半に手術開始、16時ちょい前に帰室」と送った。
疲れ果てていたので、それだけで精一杯。
こういうとき、最低限の報告だけで済む相手だと助かるな~。
それにしても…。
縫合中に聞こえた「今まで経験した神経線維腫切除の最多は100個くらい」という内容にスタッフ全員がどよめいていた。
私もビックリした。100個!同時に取れるの!?と驚いた。
どうやら複数人の医師で同時進行で切除したらしい。そこまで行くと全身麻酔だったそうだ。
さすがにそこまで思い切れないなぁ…。凄いわ~。