家庭のルール

いつだったか、NHKの番組で、「5世代同居」の家庭が紹介されていた。

第一世代…104歳のひいひいおばあちゃん
第二世代…85歳のひいおばあちゃん
第三世代…60代のおじいちゃん・おばあちゃん
第四世代…30代のお父さん・お母さん
第五世代…1ケタ～10代の子どもたち

熊本県内にいるというのも驚きだったが、その家庭のルールというのも驚いた。
一切の家事は第二世代のおばあちゃんが取り仕切り、第三世代と第四世代は外で仕事。
ある意味ではとても理にかなっていて、素晴らしいと思う。

スタジオゲストが子どもたちに「お風呂掃除ぐらい手伝いなさいよ！」と叱咤していたが、
それは余計なお世話というものだろう。
もし、そこでルールを崩したら、家庭運営そのものに支障をきたしてしまうかもしれない。
そりゃ、85歳にもなれば、体調がすぐれない時だってあるだろう。
そういうときに手伝えばそれでいいと思う。

ちなみに、血縁でいくと…。
第一世代と第二世代が親子、第二世代と第三世代のおじいちゃんが親子（第一世代から見れば初孫）、
第三世代と第四世代のお父さんが親子、第四世代と第五世代はもちろん親子。
この結果…。
子どもたちを除く2人の男性は肩身が狭いらしい（笑）
なにしろ、夫婦喧嘩になったら、全員が「嫁」の味方らしいから。
さすが、「肥後もっこす」の扱いに長けた「肥後の猛婦」（笑）

親子の絆って多少のケンカぐらいでは壊れないだろうから、「嫁」の立場の人を守るというのは5世代同居を運営する上では大切なことだと思う。

よく見かける「嫁姑問題」の当事者たちに、この家庭を見てもらいたいなと思った。
全くない、とは思わないけど、特に子どもの躾に苦労しているお母さんが
「自分が叱ったときでも、子どもたちに逃げ場があるし、子どもたちに対してもきちんと対処してくれるので助かる」
と言っていたのが印象的だった。

お互いに尊敬し合っているというのがよく分かり、こういう家庭が同じ県内にあるというのが何だか誇らしくなった。
色々と見習うべき点は見習って行きたいな。