Chiakiの徒然日記

昔も今も…

大分県を舞台に、教員採用を巡る汚職が話題になっている。
これに絡んで、母から聞いた話。

今から40年以上前のこと。
伯父(母の姉の夫。故人)が、県の採用試験を受けた。
農業関係の技術職。
採用試験の成績はトップだったにもかかわらず、採用通知が来なかったらしい。
どうして成績がトップだったと分かったのかどうかは不明だが、
採用されない理由が分からない伯父は、大学の教授に相談した。
そして、それを聞いた大学の教授は県に苦情を申し入れた。
すると、すぐに採用通知が届いたとのこと。
この頃には、「縁故」がまかり通っていたのだろうか?

伯父は熊本の出身ではない。お隣の長崎の出身である。
結婚相手こそ熊本の人間だったけど、就職した頃には、熊本には特に太いパイプは持っていなかった。
それが影響したのだろうか?
でも、大学の教授が苦情を申し立てなければ、採用されなかったのだろうから、
伯母と知り合うこともなければ、いとこたちが生まれることもなかったかもしれない。
そう考えると、何だか恐ろしい。
ほんのちょっとしたことで「歴史」(というと大袈裟だが)って変わってしまうものなんだなぁ。

その伯父も48歳で亡くなった。
私が中3になったばかりの頃だったが、もう少し長く生きていてくれたら、
その偉大さがよく分かっただろうと思う。
なにしろ、私がチンプンカンプンだった、「三角関数」を駆使して、
土地の面積などを求めていたらしいから。
覚えてます?三角関数。
サイン、コサイン、タンジェント、のアレです。
まだパソコンが普及していない時代。
電卓ぐらいは使っただろうけど、あんなのを仕事で計算していたなんて、
頭が下がります。
いやぁ、つくづく、惜しい人を亡くしたなぁと思う。

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