入浴中、しかも洗い場で髪を洗っていたら、突然ゆ~らゆ~ら。
最初は下を向いたタイミングだったのもあって、「眩暈でも起こした?」としばらく体勢をそのままにしていようとした。
眩暈じゃなくて身体、というより建物が揺れてる?と理解できるまで数秒。
次第に浴室内にぶら下げている身体を洗うブラシが壁にぶつかる音が聞こえてきた。
ふっと浴槽に目をやると、お湯が波打っている。
もう少しお湯が多かったら溢れていたな。
耳をすませば、遠くでスマホが何らかの音を発している。
この揺れ方は経験あるぞ!
このときと同じだ!とにかく怖い。
頭は泡まみれだ。逃げるとしてどうする?
泡を洗い流せたとして、このまま外に出ると確実に風邪を引くぞ。どうする?
色んなことが頭を巡る。
揺れが収まると、かすかに揺れている感じはしたものの、浴室の外から母の声。
「大丈夫だった?」
「大丈夫。震源地どこ?」
「日向灘」
「また?(だろうね)」
そんな会話を交わしている間に揺れは完全に止まった。
今回は一番起きて欲しくないタイミングでの地震だった。
入浴中で、頭が泡まみれ。身体が泡まみでも同じだと思うが、この状態で震度が大きかったら、自分はどうするのだろう?
急いで洗い流す…もし断水が同時に起きていたら浴槽のお湯で洗い流すしかない。
極端な話、浴槽に頭をつけてでも洗い流すしかないかな。
その前に浴槽のお湯がどれだけ残っているか…。
震度4前後であれだけお湯が揺れたのだから、5以上になるとある程度溢れるかもしれない。
どうやって洗い流すかもシミュレーションする必要はありそうだ。
ちなみに、熊本地震のときは貯まっていたお湯はほとんど溢れ出てしまい、手を浴槽に入れて手のひらを底に付けると、手首以上肘以下の水量しか残らなかった。
南海トラフ地震の警戒情報は解除されたようだが、正月に賞味期限が切れて食べた非常食もあるので買い足しておかなくては。
そして、同じような地震が立て続けに起きないことを願う。