11月29日は、大洋デパート火災から50年の節目だった。
Wikipediaに記事まであるのね。
11月に入ると、熊本発の放送局では特集が組まれたりするので、ある程度の年代までは知っている…はず。
我が家では、母がまさに燃えている大洋を見た人物なので、特集を見るたびに話を聞く。
当時母は23歳。
岩田屋伊勢丹ショッピングセンター(現在のサクラマチクマモト)で働いていたそうだ。
同僚から「大洋が燃えている」と聞かされ、気もそぞろになり、何度か窓際に行って燃えている様子を眺めていたらしい。
そんな母が現在73歳。
当時消火活動に当たった人へのインタビューを見たが、80代だった。
そうだよな、現在80代なら当時30代。
当時中堅の隊員だったのかな。
火災当時、父はどうしていたのか。
父の勤めていた会社は現場から目と鼻の先。
さぞ大騒ぎだったことだろう。
残念ながら私自身があの世へ行かない限り、聞くことは叶わないが。
10年前にも記事にしていた。
当時の火災の状況を知る人はどんどん減っていく。
「こうだったよ」から「こうだったらしいよ」に変わるのは仕方がないが、
少しでも多くの人に知って貰いたい。
NHKの取材によると、高校生は火災のこと自体を知らなかった。
大学生は「聞いたことある」と言う。
現在、「知っている」という人の境目は10代後半か。
熊本市に住んでいるのなら、高校あたりでこの事件を取り上げる授業があっても良いような気がする。