オランダでは、
ナチス・ドイツからの解放記念日だ。
黙祷を捧げて、自由と平和を喜び合う1日。
ナチス・ドイツと聞くと、あることを思い出すのだ。
小学生4年の頃、
伯父が、自身の本棚から、一冊の本を取り、
「まだ少し、難しいかな?」と言いながら、
私に渡された。
「アンネの日記」という本だった。
アンネの日記は、
オランダで生活されていた、アンネとその家族が、
ナチスから逃れる為に、
アンネの父が経営する会社の屋根裏に
知り合いを含む、数人と一緒に逃げ込み、
ゲシュタポに捕まるまでの日々を綴った日記。
まだ習ってない漢字には、辞書を引きながら、
誰かの日記?と、
最初は、軽い気持ちで読み始めた。
余談になるが、
父の教育方針で、
「分からない漢字は、辞書を引きなさい!!」
この癖を付ける為に、
伯父の家に預けられてた頃でも、
誰1人として、読み方を絶対に教えてくれなかった。
なので、平仮名、片仮名を覚えると
辞書の引き方だけを、教えてもらっていた。
話を戻して、
読み始めると、
これは、戦争中に書かれた、
1人の少女の日記だと。
ナチスドイツからの、ユダヤ人迫害を恐れて、
出来る限りの重ね着をし、
一家で逃げ、学校にも行けず、
物音にも、
細心の注意を払いながらの生活なのに、
日記には、
恋の話や、猫のこと、
母との確執、大好きな父のこと、
姉のこと、同居人のこと、、、。
戦時下に書かれた本とは、思えない位で、
それらを明るく描写されてあった。
のちに、
アンネと、その家族は、
何者かにより、ゲシュタポに密告され、
強制収容所に連行されてしまい、
お父さんを除き、
皆、亡くなったそうだ。
私にとって、この本は、
常に明るく、前向きで生きる少女の姿に、
同じ子供の筈だが、
すごくお姉さんの様に感じ、
ユダヤ人迫害などについても
この時、初めて知り、
もっと詳しく知りたい!と思わせてくれる程に、
インパクトを与えてくれた本で、
一生、忘れることが出来ないだろう。
本を読んだ後、日本は、
日独伊の3国同盟を結んでいたことを知り、
この迫害に加担していたということに
ショックを受けた。
今日が、その記念日だけど、
アンネも生きてたら、
明るい未来があったんだろうなぁ。
もう少し早く、連合軍が気付いてくれてれば、、、
もっと沢山の命が、助かったのに~。
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