今は、全国的に使われてるみたいだが、、、。
ぼったくり!というのは、法外な金額を請求すること。
一般的に、
ぼったくりバーという夜の街で多いのだが、、、
日常生活の中でも、
大阪であれば、この問題がよく起こっている。
我が家でも、
この問題に遭遇したことは多々ある。
1つ例に挙げると、、
父が6軒目の家を購入した時のこと。
そこの家が完成する直前、
両親が、エアコン2台を購入していた。
その後は、完成まで自分で保管してたのだが、
完成した時、
土地を購入した不動産屋さんに、
電気屋さんを紹介して頂き、
その方々が我が家へ来られて御見積をなさり、
その日は帰られた。
この時の見積書には、、、
2万8千円と記載されており、
両親は、この金額で契約を交わした。
で、数日後、
エアコン取り付け工事をして下さったのだが、
その請求書には、
26万円と書かれていたのだ。
お金に関しては、無頓着なタイプの母でも、
あまりの額に驚いた様子で、急いで父へ連絡した。
父との電話を切った後、
母は、その電気屋さんへ直接、電話をした。
あっ、当時、我が家の固定電話は、
スピーカーだったから、
周りにいる私にも、まる聞こえだった。
「今日、
取り付け工事をして頂いた○○でございます、
先ほど、請求書を確認させて頂いたのですが、
先日の御見積とのお値段が違うのですが、
どういうことでしょうか?」
と、母は質問していた。
すると、、、突然、
「オイ!コラーッ!
何を抜かしとんじゃ!ワレ~ッ!
さっさと、その金額を黙って払わんかい!!
このドアホが!ゴラ~ッ!(全て巻き舌で)」
母は、天然が入っているからなのか、
相手の巻き舌にも動じることはない。
感情的にも一切ならず、妙に冷静な対応をする。
「あの~、
私は、払わない!とは申しておりません。
お支払いは、必ずさせて頂きますから。
ただ、御見積書と違うので、
確認のお電話をさせて頂いてるだけなので、
その説明をして下さらないかしら」
「さっきから何を訳の分からんこと言うとんねん!
ゴラーッ!
金額は、間違ってないんじゃワレ!このアンダラ~ッ!
言われた通りに払わんかったら、シバクぞ!ボケ!」
「だから、私は説明をお聞かせ願いたいのですよ」
「理解せぇへんヤツやなぁ!!
今から、お前の家に行くから、そのまま待っとけよ!分かったな?
ドアホ!!」
「そしたら、お待ちしております」
私は恐怖で、もうパニックだ。
兄も父も仕事で不在だし、、
どうしよう!!ってね。
家の中には、18才だった私と母だけ。
母が私に一言、こう言った。
「み○は、電話機から離れちゃダメよ。
何かあったら、すぐに110番なさい」と。
15分位して、黒塗りのベンツが我が家の駐車場に停まった。
窓も全て真っ黒で、乗車人数が確認出来ない。
直後、運転席から、
50代であろう男性が降りて来られて、
我が家のエントランスへ。
その男性には、母が応対した。
母に対して、
ずっと巻き舌で罵声を浴びせている。
「大人同士なんですから、
普通の言葉で話し合いを致しましょうよ!」
そしたら、
「お前らみたいな女じゃ、話しにならへん!
男を呼べや!!早よ、男呼べ!言うとんねや!!
それからの話じゃ!!」と。
「主人も息子も、仕事で不在でして、、
帰宅は夜になるかと。
それに、女だから!といって、
私を馬鹿になさらないで頂きたいわ」
「どんな女も全員、馬鹿じゃ!
何で気付かへんねん!ボケ!
お前ら女は、どう頑張っても、
俺ら男には勝たれへんやろうが!
とにかく、旦那でもガキでも、
どっちでもエエから、すぐに帰らせろ!
早よしやな、シバクぞ!ゴラーッ!」
兄は仕事上、絶対に帰られない。
父は自営業なので、多少の融通がきく。
私は、父の携帯に連絡した。
たまたま一旦、席を外せそうだったらしく、
帰宅してもらった。
事前に母との電話で、トラブルを知らせていたので、
父は、この電気屋さんを紹介して頂いた不動産屋さんを伴って帰宅した。
こういう時、
父は声を荒げることは一切しない。
1つ1つに対して、
論理的に考えながら話すタイプだ。
将棋の駒を一手、また一手と打つように、、、。
暫くすると、必ずと言っていい程、
相手は黙り込むことが多い。
それからは、
男性3人で話し合いの場が持たれた。
どのような会話がなされたのかは不明だが、
恐らく、2時間くらいかな?
父が応接室から出てきて、母に、
「4万円で、、と相手から言われてる!」
母は「それなら、もう仕方ないわね。
あの方々にお支払いしておいて」
ここで問題は解決した!というか話が終わった。
結局、26万円から4万円になった。
それでも高いんじゃないかな?と思ってた。
だって、
最初の見積書には、2万8千円だったんだから、、。
私は、この時、女性の身分の低さ!というか、
女性に対して、どのように評価されてるのか、
男性の心の中を覗いたような気持ちになって、
少し悲しかったことを覚えている。