紫外線の浴びすぎに注意！

強い紫外線を浴びると、からだは肌の防衛に立ち上がります。血管壁が広がり、血液の成分や白血球が血管から外へ流れ出しダメージを回復しようとします。皮膚がほてって熱を持ったりするのはこのせい。そればかりではなく、紫外線を遮断しようとメラニン色素を大量に作り出します。これがシミの原因！メラニン色素の役割は肌を紫外線から守ること！悪玉ではないのです。ところが、紫外線はメラニン色素を作る細胞メラノサイトを刺激しチロシナーゼ（酵素）を活性化させチロシン（アミノ酸）という無色透明な基質に働きかけ酸化重合反応で、次第に黒くなりメラニンになります。皮膚の角化作用で角質となって剥がれ落ちれば問題ないのですが、強い紫外線に何度も肌をさらしていると、メラニン色素は生産され続け黒く定着してしまいます。これが色素沈着、いわゆるシミ！
そればかりではありません。紫外線と酵素は細胞膜を破壊し過酸化脂質をつくりだし真皮層にある弾力線維を破壊します。これがシワ、たるみ、乾燥！
もっと怖いのは、細胞の破壊を受け続け修復のリズムが突如崩れて、細胞の異常増殖が始まってしまうのが皮膚がん！オゾンホールによる紫外線量が増えている現代、日光浴神話は…疑問視されています。