Chicago51

ギター、ジャズ、BABYMETAL...ぼちぼちと

夜明け前 ~その肆~

2013年08月31日 | Jazz CD
The Genius of the Electric Guitar / Charlie Christian

 

ディスク4

 

Master take は、全曲オーケストラ編成になりやす。 結構好きですw
時系列でいくと、ちょいと前後しやすが...

 

-METRONOME ALL STAR NINE-

1940年2月7日 New York
#1 『All Star Strut』

 

-BENNY GOODMAN AND HIS ORCHESTRA-

1939年11月22日 New York
#2 『Honeysuckle Rose』 、#3 『Li'l Boy Love』
#2 弾み、流れるメロディーライン...丸っこいコロコロとした音...スタイルも音も、ほぼ  『Stompin at the Savoy』 と同じやな。

1941年3月4日 New York
#4 『Solo Flight』 !!
なにせ、もし、 「あの夜のダンスパーティーでこの曲が流れてなかったら・・・」
「近所の楽器屋にGibson ES-150と、アンプが売られてなかったら・・・」
ジャズ・ギターの歴史は全く変わっていたであろう最重要曲。
このボックス収録曲で唯一、ホーン・ソロのパート以外、ほぼ全編に渡ってチャーリーのギターがリード・メロディーを司る曲。
この曲以外の全曲は、ギター・ソロに割り当てられた 20 秒程度の枠内にキレイに収めようとしている不完全燃焼感が、どーしても拭えない。
いよいよ暁光が射してきたか...

その 『Solo Flight』 から、 『~ Minton's Playhouse~』 までの、約 2 か月間に、ジャズが劇的に変化しているw
(当然、この2ヵ月間にすべてが起こったわけではないですが)
2、3 分だった曲の尺は、アドリブによって一気に 3 倍に膨らみ、

より自由に

より技巧的に

音数が増え、音階は拡がり、それぞれの楽器(演奏者)の表現力が飛躍的にアップしてる。
チャーリーについていえば、20 秒の檻を突き破ったエネルギーと、開放感に溢れてる。
夜な夜なニューヨークのクラブで繰り広げられたセッションが、いかに濃密で革新的だったかってことでしょ

 

これらの音源からは、クラブの一歩外、一途に悲惨な道を突き進んでいく世界情勢が全く思い浮かばない...

 

Love & Peace

 


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