さてアントンの音っすが、
シダーの特徴
・甘く柔らか
シープレスの特徴
・軽く歯切れがよい
・サスティーンが極めて短い
・完成時から大きく鳴る
らは、見事にすべて当て嵌まってますな。
これらに
・明るく温か
を足せばよろしいんやないでしょか。
あとは、
・中音域が豊か
こりは、弾き方にもよるとは思いやすが、
「鋭角的」な高音は全くないといっていいくらい。
低音域は、「ズ太く」鳴りはしますが、重さより軽さが顕著ですな。
そして、
・粘り
こりは、スプルースの特徴のはずやと思うんスが、
「粘りやす。」
最初は、巻弦に因るのかと思ってましたが、ナイロン弦の音も粘ってるんで、ボディーが起因のよーです。
Jim Greeninger はんの 『イパネマ~』 の動画の印象が強烈でしてね。
スプルースにシープレスの組み合わせに見えますが、
チョイと「ビレてる」っていったほーがええくらい、粘ってますわな。
この粘りも、アントンが Bossa nova Jazz に向いてる、と判じた要因です。
っても、出自はフラメンコ・ギターなワケっすっから、
Am のアルぺジオなんぞ爪弾いたとたん、本領発揮!
紛うことなきフラメンコギターであることを認識できやす。
カラっと哀愁を帯びたこの響き...
大袈裟やなく、アンダルシアの風景が広がりますわw
実際は、もっといろいろなクラシックギターを弾いて初めて、このギターのキャラが浮き彫りになるんスが、
まあ、以上が第一印象っす。