第７話 いよいよ１回目の出産・・・・（４）

　生まれたての赤ちゃんが、サラのお腹のあたりにます。１匹は、茶色混じり、１匹は、真っ白です。時々もぞもぞ手足を動かします。サラは、しきりに、赤ちゃんを舐めまわしています。びっくりしたお母さん、サラも、赤ちゃんも元気な様子を確かめたお母さんは、ビデオカメラでその時の様子を撮影し始めました。
「サラちゃん、おめでとう」「元気そうで良かったね」「赤ちゃんたちも、元気だよ」

　それにこたえる様に、カメラのほうに顔を向けるサラ。少し疲れ顔です。それでも、ほっとした嬉しそうな穏やかな子をしています。そして、しきりと体を舐めてやります。赤ちゃんの体は、まだ、かなり濡れていて、少しべとついたような感じです。そのべとつきをとるために、ひと時も休むことなく、赤ちゃんの体を舐めまわしているサラ。

　そうしているうちに、３匹目の赤ちゃんが生まれてきました。今度は、真っ黒な赤ちゃんです。羊膜に包まれて生まれてきました。サラは、口で、羊膜を破ります。そして、自分と、赤ちゃんがつながっているへその緒を口で切りました。赤ちゃんの誕生です。
　誰に教えられたわけでもないのに、何の抵抗もなく、何のためらいもなく、実に確実に手際よく出産を完了させます。自然の驚嘆です。

　生まれたての赤ちゃんたちは、時々手足をモゾモゾト動かします。そして、お母さんのおっぱいのほうへ移動していきます。そして、ついに、お母さんのおっぱいにたどり着きます。そして、お乳を飲み出しました。サラは、その間、嬉しそうに、辛抱強く待っています。

　最初にお乳を飲む時の様子です

　



お乳をやりながら、サラはしきりに舐め続けています