第７話 いよいよ１回目の出産・・・（３）

　今にも生まれそうなお腹になって来たサラちゃん。お腹の皮越しに、中の赤ちゃんの動きが見えそうな張り方になって来ました。
「ずいぶん大きなお腹になって来て、動くのもしんどそうだなー」
「もう生まれるんじゃないかなー」「早く生まれた方が、お産が楽でいいよね」
「遅くなったら、サラのお母さんみたいに帝王切開の準備がいるかもよ」

　そんな心配と、早い出産を望んでいた３月２７日（木）の朝、いよいよその時がやって来ました。

　お母さんが、ちょっと朝の用事があって家に帰ってみると、何と、２匹の赤ちゃんが生まれていました。お母さんが、外出していた時に出産しているので、出産推定時刻は、「７時４０分から９時まで」となります。（その時の様子は、ビデオ撮影で写真がありません）

　２匹の赤ちゃんは、２匹とも男の子です。毛の色は、１匹は、茶色、もう1匹は白色です。
　「サラちゃんおめでとう。サラちゃんも、赤ちゃんも元気そうで良かったね」
　さらは、少し疲れ顔。生まれたての赤ちゃんは、まだ、余り動きません。時々、足をわずかに動かす程度。

　サラは、赤ちゃんをしきりと舐め回し、身づくろいをしたあげています。

　必死に舐め回し続けています。

　その時に、何かサラに変化が現れました。

　お母さんがいる目の前で、３匹目の赤ちゃんが生まれてきました。

　色は、黒色です。

　サラちゃんの、出産を目のあたりにしたお母さん。その様子を感激的に今でもくっきりと覚えています。

　次回は、その感激的な様子をお伝えします。　　（・・・つづく・・・）